定価1,980円(本体1,800円)
発売日2018年7月21日
ISBN978-4-7917-7089-2
ここは、工学部よりも、もっとすごい秘境――その名は、「研究所」!
1965年4月1日、原子力のゲの字も知らないヒラノ青年は、なぜか原子力発電研究室に配属されてしまう。そして、そこから彼のキャリアが始まった――。ユニークな先輩たち、死に物狂いの論文との格闘。西へ東へ、電力の黄金時代から震災後の失墜まで、時代と空間を駆けめぐる
シリーズ最新作
【目次】
1 大手町ビル七三六号室
2 応用物理学科・数理工学コース
3 原子力発電研究室長
4 「大手町研究所」
5 駆け出し研究員の楽園生活
6 高速増殖炉専門委員会
7 未来学
8 アメリカ留学
9 スタンフォード大学
10 準ユダヤ人待遇の青年
11 日銀出身の調査マン
12 地獄のウィスコンシン
13 ウィーンの極楽生活
14 陸の孤島の煉獄
15 大手町ビル七三六号室再び
16 ギャング・オブ・フォー
17 二一世紀の電力中研
18 エピローグ
あとがき
[著者] 今野浩(こんの・ひろし)
1940年生まれ。専門はORと金融工学。
東京大学工学部卒業、スタンフォード大学OR学科博士課程修了。Ph.D.工学博士。
筑波大学助教授、東京工業大学教授、中央大学教授、日本OR学会会長を歴任。
著書に『工学部ヒラノ教授』、『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』、『工学部ヒラノ教授のアメリカ武者修行』(以上、新潮社)、『工学部ヒラノ助教授の敗戦』、『工学部ヒラノ教授と七人の天才』、『工学部ヒラノ名誉教授の告白』、『工学部ヒラノ教授の青春』、『工学部ヒラノ教授と昭和のスーパー・エンジニア』、『工学部ヒラノ教授の介護日誌』、『工学部ヒラノ教授とおもいでの弁当箱』、『工学部ヒラノ教授の中央大学奮戦記』、『工学部ヒラノ教授のはじまりの場所』、『工学部ヒラノ教授の終活大作戦』(以上、青土社)、『ヒラノ教授の線形計画法物語』(岩波書店)など。