デザインされたギャンブル依存症

ナターシャ・ダウ・シュール 著,日暮雅通 訳

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デザインされたギャンブル依存症

定価3,080円(本体2,800円)

発売日2018年6月23日

ISBN978-4-7917-7058-8

IR法案(カジノ法案)は本当にレジャー法案なのか。
最先端のデジタルテクノロジーと映像技術の集大成であるスロットマシンはスピーディかつ連続的に続けられるゲームであることから、人びとはゲームを続けていくうちに、大勝することよりもゲームを長く続けることを求めるようになる。人類学者である著者はギャンブル依存を引き起こすその状態を、マシンと人間が一体化した“マシンゾーン”と呼ぶ。ラスベガスでのフィールドワークをもとに、メーカーがどのようにして人々をスロットマシンにのめり込ませようとしているのかから、依存症に陥ってしまったギャンブラーたちの実態までを描き、通常はギャンブラーの問題とされる依存症の実態をメーカーや国の責任までを含めて論じる。ガジノ法案を考えるための画期の書。