地震学をつくった男・大森房吉

-幻の地震予知と関東大震災の真実-

上山明博 著

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地震学をつくった男・大森房吉

定価本体1900円+税

発売日2018年6月21日

ISBN978-4-7917-7081-6

ノーベル物理学賞候補に選ばれた天才科学者は、なぜ歴史から抹消されたのか
世界初の高感度地震計、震源地までの距離を測定する公式、そしてノーベル賞候補。近代地震学の発展のためにすべてをささげた偉大な科学者の名を、いま知るものはほとんどいない。1923年9月1日に何が起きたのか……。そして、彼の地震予知の大望はどのような結末をむかえたのか……。圧倒的な資料調査によって、日本科学史の闇に消えたひとりの男の足跡をあきらかにする。

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【目次】

プロローグ
   「地震の生き神さん」との対面
    地震学の父の信念と苦悩

第一章 地震学の黎明
    地震学への道
    近代地震学の祖ジョン・ミルン
    世界で最初の地震学会 

第二章 姿なき研究機関
    濃尾地震の衝撃
    震災予防調査会
    地震学の白亜の殿堂 

第三章 東京大地震襲来論争
    今村博士の「丙午東京大地震襲来説」
    二人の帝大博士による大地震論争
    六十年目の前触れ
    大震災の予知をめざして 

第四章 関東大震災
    運命の大正十二年九月一日
    被服廠跡の震災記念堂をゆく
    関東大地震の実相
    地震周期をめぐる論争の顛末 

第五章 地震学の父の死
    民心鎮静の犠牲
    吉村昭の『関東大震災』
    震源地争い
    地下でいまも動きつづける大森式地震計 

第六章 関東大震災の真実
    次に起るべき大地震はここですよ
    大森博士の幻の地震予知を追って
    地震学者の使命と責任

エピローグ
    大森家の戸籍
    大森氏之墓

 

    あとがき
    大森房吉と地震年表
    主な参考文献

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[著者] 上山明博(うえやま・あきひろ)

1955年10月8日岐阜県生まれ。小説家・ノンフィクション作家。日本文藝家協会正会員、日本科学史学会正会員。1999年特許庁産業財産権教育用副読本策定普及委員会委員、2004年同委員会オブザーバーなどを務める一方、文学と科学の融合をめざし、徹底した文献収集と関係者への取材にもとづく執筆活動を展開。主な著書に、小説として『白いツツジ――「乾電池王」屋井先蔵の生涯』(PHP研究所、2009年)、『「うま味」を発見した男―─小説・池田菊苗』(PHP研究所、2011年)、『関東大震災を予知した二人の男―─大森房吉と今村明恒』(産経新聞出版、2013年)、またノンフィクションとして『プロパテント・ウォーズ―─国際特許戦争の舞台裏』文春新書、2000年)、『発明立国ニッポンの肖像』(文春新書、2004年)、『ニッポン天才伝―─知られざる発明・発見の父たち』(朝日選書、2007年)、『技術者という生き方―─発見!しごと偉人伝』(ぺりかん社、2012年)などがある。