亡霊のジレンマ

-思弁的唯物論の展開-

カンタン・メイヤスー、千葉雅也 著,岡嶋隆佑、熊谷謙介、黒木萬代、神保夏子 訳

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亡霊のジレンマ

定価本体2200円+税

発売日2018年6月22日

ISBN978-4-7917-7084-7

「メイヤスーの哲学は、ポスト構造主義から引き継がれたテーマ、キーワードを、人間的意味を徹底的に無化する方向へとラディカライズしている」(序文:千葉雅也)。
来たるべき神と全人類の復活を謳う表題作から、議論を呼んだマラルメ論、SF論まで。『有限性の後で』では表れなかった、メイヤスー哲学のもう一つの相貌。

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【目次】

序文 メイヤスーの方法
:存在と倫理と文学をまたいで 千葉雅也

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Ⅰ 思弁的唯物論のラフスケッチ

Ⅱ 潜勢力と潜在性

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Ⅲ 亡霊のジレンマ
:来るべき喪、来るべき神

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Ⅳ 形而上学と科学外世界のフィクション

Ⅴ 『賽の一振り』あるいは仮定の唯物論的神格化

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Ⅵ 減算と縮約
:ドゥルーズ、内在、『物質と記憶』

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[著者]カンタン・メイヤスー(Quentin Meillassoux)

1967年生まれ。パリ第一大学准教授。著書にAprès la finitude. Essai sur la nécessité de la contingence (Seuil, 2006)〔『有限性の後で――偶然性の必然性についての試論』(大橋完太郎・千葉雅也・星野太訳、人文書院、2016年)〕、Le Nombre et la sirène. Un déchiffrage du Coup de dés de Mallarmé (Fayard, 2011)など。

[序文] 千葉雅也(ちば・まさや)

1978年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。哲学、表象文化論。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。著書に『勉強の哲学――来たるべきバカのために』(文藝春秋、2017年)、『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出文庫、2017年/河出書房新社、2013年)、訳書に『有限性の後で――偶然性の必然性についての試論』(共訳、人文書院、2015年)など。

[訳者] 岡嶋隆佑(おかじま・りゅうすけ) Ⅲ・Ⅵ章

1987年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。哲学。同大学通信教育部他非常勤講師。論文に「ベルクソン『物質と記憶』におけるイマージュ概念について」(『フランス哲学・思想研究』22号、2017年)、訳書にグレアム・ハーマン『四方対象――オブジェクト指向存在論入門』(監訳、人文書院、2017年)など。

[訳者] 熊谷謙介(くまがい・けんすけ) Ⅴ章

1976年生まれ。パリ=ソルボンヌ大学博士課程修了。フランス文学・文化、表象文化論。神奈川大学外国語学部国際文化交流学科教授。著書にLa Fête selon Mallarmé. République, catholicisme et simulacre(L'Harmattan, 2008)、『破壊のあとの都市空間――ポスト・カタストロフィーの記憶』(編著、青弓社、2017年)、『68年の〈性〉――変容する社会と「わたし」の身体』(共著、青弓社、2016年)など。

[訳者] 黒木萬代(くろき・まよ) Ⅰ・Ⅱ章

大阪大学人間科学研究科博士後期課程在学中。哲学。日本学術振興会特別研究員(DC)。

[訳者] 神保夏子(じんぼう・なつこ) Ⅳ章

東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了。音楽学。現在、立教大学兼任講師、国立音楽大学・桐朋学園大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員(PD)。論文に「マルグリット・ロンとドビュッシー――その演奏「伝承」の成立過程を追って」(『音楽学』、2014年)など。