現代思想2018年7月号 特集=性暴力=セクハラ

-フェミニズムとMeToo-

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現代思想2018年7月号 特集=性暴力=セクハラ

定価1,540円(本体1,400円)

発売日2018年6月27日

ISBN978-4-7917-1367-7

「#MeToo」――沈黙を破る社会に向けて
「#MeToo」ムーブメントは性犯罪を「なかったことにする」社会をどのように変えられるだろうか。「個人的なことは政治的なこと」をスローガンにしてきたフェミニズムの歴史と、性暴力にまつわる現在地をつないでいく。

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【目次】
 

特集*性暴力=セクハラ――フェミニズムとMeToo

 

【インタビュー】
「MeToo」が忘れ去られても、語ることができる未来に向けて / 伊藤詩織

【討議Ⅰ】
フェミニストたちの歴史をつなぐ / 牟田和恵+岡野八代 

【エッセイ】
彼らはビビっている / 武田砂鉄
「女の痛み」に向き合う / 雨宮処凛
平成の性暴力史を描く / 北原みのり

【暴力が起こる現場から】
少女が性的に価値の高いものとして商品化され、消費される社会から、「性暴力」を許さない社会へ / 仁藤夢乃
「声なき声」をつなぎ、報道する――「メディアで働く女性ネットワーク」が目指すジャーナリズムのあり方 / 松元千枝
「忘れられる権利」とソーシャルワーク――「ポルノ被害と性暴力を考える会」(PAPS)が考える支援のかたち / 田口道子

【司法・制度】
性犯罪規定の改正が意味するもの / 後藤弘子
性暴力と人工妊娠中絶――優生保護法と母体保護法は何を「保護」してきた? / 大橋由香子
性販売者の非犯罪化のための試論――「性売買特別法」をめぐる争点とフェミニズム代案の模索 / イ・ナヨン(訳=林貞和)

【遍在する暴力】
トランプ政権下でのアメリカと性暴力――政策の後退と#MeToo 運動 / 山口智美
セクシュアル・マイノリティの被害は〝特別〞か――誰もが声をあげられる社会にむけて / 岡田実穂
可視化と語りによる〈変容〉の射程――男性性被害および近親姦虐待被害当事者の証言プロジェクトから / 菊池美名子 

【討議Ⅱ】
被害/加害の語りに耳を傾け、支援する / 上岡陽江+坂上香

【暴力に抗する言葉/思想】
「わたしも」(MeToo)を支えるもの――「運動」が声を出すエネルギーを奪わないために / 栗田隆子
〈からかいの政治〉二〇一八年の現在――メディアとセクハラ / 堀あきこ
「とり乱させない抑圧」に抗して――ジュディス・バトラーと田中美津 / 藤高和輝
共鳴する言葉――娼婦から娼婦たちへ / 山家悠平 

 

【連載●瓦礫(デブリ)の未来●第一二回】
土法(三) / 磯崎新 

【連載●家族・性・市場●第一四七回】
七〇年体制へ・上 / 立岩真也 

 

研究手帖
ルロワ=グーランの遺産――人類史における技術の布置 / 大西秀之