定価1,540円(本体1,400円)
発売日2018年4月27日
ISBN978-4-7917-1364-6
イスラエル建国70年、いまその意義を問い直す
1948年5月、イスラエル建国により勃発した第一次中東戦争によって、80万人近いパレスチナ人が故郷を追われ難民となった。その後70年にわたり、パレスチナ‐イスラエル問題は解決することなく、民衆の苦難は続いている。本特集では70年目を迎えるこの問題について、経緯と現状を総括するとともに、現代世界に与えた意味を問い直す。
【目次】
特集*パレスチナ‐イスラエル問題――暴力と分断の70年
*インタビュー
教師としてのパレスチナ / 広河隆一
*討議
ナクバは何を問いかけるのか / 鵜飼哲×臼杵陽
*ガザ
もし、イスラエルが利口ならば / S・ロイ(訳=鈴木啓之)
ガザ地区――存在を否定された場所 / 小田切拓
*パレスチナと日本
日本問題としてのパレスチナ問題――日本における中東研究の未来 / 板垣雄三
*イスラエルとアラブ世界
「イスラエルよりアメリカ/イランが敵」――後景化するパレスチナ / 酒井啓子
シリアからパレスチナを見る / 青山弘之
エルサレムは植民地国家の首都にはならない / H・ダバシ(訳=原民樹)
*記憶
風と石と女たちの記憶 / 岡真理
ナクバのメモリサイド――風景と記憶の政治学 / 松野明久
モニュメント・証言・歴史――ナクバとヒロシマ / 田浪亜央江
*歴史
バルフォアからナクバへ――パレスチナにおける入植型植民の歴史過程 / I ・パぺ(訳=鈴木啓之)
「ユダヤ人国家」イスラエルの歴史実在論とポスト・オリエンタリズムの課題――イラン・パペとハミッド・ダバシ / 早尾貴紀
「いい土地ですから、前に進めてください」とバルフォアはロスチャイルドに言った――帝国主義・戦争・人種主義の一〇〇年とその顛末 / 栗田禎子
歴史認識論争の同時性を検討するために――イスラエルと日本 / 金城美幸
離散から七〇年――パレスチナ難民の帰還をめぐる思い / 錦田愛子
故郷喪失の半世紀と日本――ウラディミール・タマリ氏へのオマージュ / 長沢美沙子
【連載●瓦礫(デブリ)の未来●第一〇回】
土法(一) / 磯崎新
【連載●分解の哲学●第一四回】
生態学の「分解者」概念について(3) / 藤原辰史
【連載●科学者の散歩道●第四七回】
確率の語りにつき合う――倫理とワールドビュー / 佐藤文隆
【連載●家族・性・市場●第一四五回】
石川左門達/ありのまま舎――生の現代のために・25 / 立岩真也
研究手帖
政治における嘘 / 百木漠