歌え、翔べない鳥たちよ

-マヤ・アンジェロウ自伝-

マヤ・アンジェロウ 著,矢島翠 訳

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歌え、翔べない鳥たちよ

定価2,640円(本体2,400円)

発売日2018年3月20日

ISBN978-4-7917-7057-1

〈生きる〉ことを高らかに歌い上げ、多くの女性に勇気と誇りを与えた驚異のロングベストセラー、待望の復刊!
両親の離婚、子供だけでの列車の旅、祖母(ママ)による養育。白人と黒人が住み分かれていたアーカンソー州の小さな町でも、人種差別は機会あるごとに、ひときわ強い屈辱となって少女の前に立ち現れずにはいなかった。八歳での家庭内レイプ、分身のような兄との別離、文学への傾倒、性の目覚め…黒人ゲットー(鳥かご)に暮らす少女の自己形成の軌跡を瑞々しく描く、最初の自伝。

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[著者] マヤ・アンジェロウMaya Angelou

1928年生まれ。詩人、作家、人権活動家。両親の離婚後、アメリカ南部アーカンソー州の田舎町で、祖母に育てられる。8歳のときに母親の愛人にレイプされ、幼いながらもその裁判の証言台に立たされた。17歳で未婚のまま、同世代の少年の子を出産。その後、幼い息子を抱え、ウェイトレス、ナイトクラブの歌手、ショー・ダンサーなどの職を転々とする。一時は娼婦となった時期もある。50年代半ばより、キング牧師のもとで黒人公民権運動に身を投じ、60年代は、自己のルーツを求め、アフリカのガーナへ渡り、ジャーナリストとして活躍。帰国後、自伝『歌え、翔べない鳥たちよ』がベストセラーとなり、その後、自伝・小説の執筆、映画の脚本・演出、詩作と、精力的な活動を続けた。

[訳者] 矢島翠(やじま・みどり)

1932年、東京生まれ。東京大学文学部英文科卒業。1955-76年、共同通信記者。主な著作に、『女性特派員ノート』、『ラ・ジャポネーズ キク・ヤマタの一生』、『ヴェネツィア暮し』など。主な訳書に、ルイス・ブニュエル『映画、わが自由の幻想』、ロベール・ギラン『アジア特電 1937-1985』、ロベルト・ロッセリーニ『ロッセリーニの〈自伝に近く〉』など。