ユリイカ2018年3月号 特集=ソフィア・コッポラ

-『ヴァージン・スーサイズ』から『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』、そして『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』…豪奢と洗練の映画-

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ユリイカ2018年3月号 特集=ソフィア・コッポラ

定価1,540円(本体1,400円)

発売日2018年2月27日

ISBN978-4-7917-0346-3

2月23日(金)より『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』が公開!
南北戦争時代の女学校を舞台にした最新作『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』は、二〇一七年の第七〇回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の監督賞を受賞した。『ヴァージン・スーサイズ』、『ロスト・イン・トランスレーション』から最新作に至るソフィア・コッポラの監督としてのキャリアを追い、その魅力に迫る。
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【目次】

■私が出会った人々*27
故旧哀傷・伊達得夫(一) / 中村稔

■詩
おとうさん / マーサ・ナカムラ

■第9回倉橋由美子文芸賞発表
泉 / 青木久瑠美(選評=小谷真理 伊藤氏貴 波戸岡景太)

 

特集*ソフィア・コッポラ――『ヴァージン・スーサイズ』から『ロスト・イン・トランスレーション』『マリー・アントワネット』、そして『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』…豪奢と洗練の映画

 

■インタビュー
ショート&スウィートな幸福 / ソフィア・コッポラ

■映画を撮る彼女についていくつか
ミレニアル・ピンクは埋葬されない / 堀越英美
彼女たちの成熟と喪失――ソフィア・コッポラという視点 / 小澤英実
彼女たちは陽光の下で何時間も過ごした――ソフィア・コッポラのアンチドラマ / 槻舘南菜子
逃げ去る女たち――ソフィア・コッポラの映画からの逃亡 / 田村千穂

■ソフィア・コッポラのスタイル
スナップショットのように――撮影という営為の親密さについて / ソフィア・コッポラ+アンドリュー・ダーハム
“私たち”のソフィア・コッポラ / 渥美喜子
ファッションとコスチュームのあいだ――ソフィア・コッポラの『ビガイルド』から眺める / 平芳裕子
甘美な歌が鳴りやむとき――ソフィア・コッポラのサウンドトラック / 木津毅

■〈少女〉の反美学
思春期、反メロドラマ、自己言及性――ソフィア・コッポラの作家性にかんする二、三の事 /河野真理江
ソフィア・コッポラ作品における(美/)少女表象――少女プロパティとしての「あどけなさ」の美学、あるいは、その希望と絶望 / 大久保美紀
ソフィア・コッポラの〈ヴァンダリスト〉性に関する一考察――第三波フェミニズムと「ライオット・ガール」の文脈からコッポラを〈深読み〉する / 関根麻里恵

■ジャパンプレミア
厳しさと美しさ / ソフィア・コッポラ meets 草刈民代

■趣味と時間、あるいは映画の条件
不条理にキラキラのポストモダン――『マリー・アントワネット』が描いたもの、描かなかったもの / 北村紗衣
カルフォルニア州サント・アイヴィス・プレイス1267番地についての覚書――少女プロパティとしての「あどけなさ」の美学、あるいは、その希望と絶望 / 久保宏樹
『ビル・マーレイ・クリスマス』はなぜビル・マーレイなのか――リッチとフェイマスに関するソフィア・マナー / 降矢聡
遅刻の黙示録――『ソフィア・コッポラの椿姫』をみる / 西田博至
女たちの闇の奥――ソフィア・コッポラの『ヴァージン・スーサイズ』から『ビガイルド』へ / 大久保清朗

■フィルモグラフィ
ソフィア・コッポラ主要作品解題 / 伊藤弘了

 

■今月の作品
上杉健太郎/太田垣百合子/ゆずりはすみれ/麻生達也/町田理樹
選=水無田気流

■われ発見せり
一〇〇年前のラブドール / 菅実花

 

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