ぼくは虫ばかり採っていた

-生き物のマイナーな普遍を求めて-

池田清彦 著

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ぼくは虫ばかり採っていた

定価1,650円(本体1,500円)

発売日2018年2月23日

ISBN978-4-7917-7052-6

「虫オタ」の世界は普遍に通ず
〈あなたが誰と結婚しようが、大金持ちになろうが、何で死のうが、虫から見れば、そんなことには何の価値もない〉――生命史38億年の大先輩、小さな昆虫たちが織り成す多様な進化のありさまは、大きな世界の法則を賑やかに語り出す。テレビでも活躍する著者が生き物たちとともに歩んできた研究人生の集大成。

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【目次】

はじめに


1|人類の進化と少子化
2|絶滅について考えること


3|iPS細胞がもたらす未来
4|クローン人間の未来予想図
5|ヒトの性はいかに決定されるか


6|さらば、ネオダーウィニズム――生物は能動的に進化している
7|DNAによらない生物の進化


8|生き返るクマムシ――「配置」と「生命」
9|美しい理論と現象整合性


10|ダーウィンが言ったこと、言わなかったこと
11|本能行動の獲得は自然選択説では説明できない――ファーブルによるダーウィン進化論批判
12|人生というスーパーシステム――多田富雄の仕事


13|「マイナーな普遍」としての虫の楽しみ
14|虫採りの風景


15|ぼくは虫ばかり採っていた――構造主義生物学への道
16|構造主義科学論のコンセプト
 

初出一覧

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[著者] 池田清彦(いけだ・きよひこ)

1947年、東京都生まれ。東京都立大学大学院生物学専攻博士課程満期退学。理学博士。早稲田大学国際教養学部教授(現在)。著書に『正直者ばかりバカを見る』(角川新書、2017)、『進化論の最前線』(集英社インターナショナル新書、2017)、『オトコとオンナの生物学』(PHP文庫、2016)、『同調圧力にだまされない変わり者が社会を変える。』(大和書房、2015)、『世間のカラクリ』(新潮社、2014)、『新しい生物学の教科書』(新潮文庫、2004)、『昆虫のパンセ』(青土社、2000)、『構造主義科学論の冒険』(講談社学術文庫、1998)、『分類という思想』(新潮選書、1992)、『構造主義生物学とは何か』(海鳴社、1988)など、共著に『マツ☆キヨ』(マツコ・デラックス、新潮文庫、2014)、『ほんとうの環境問題』(養老孟司、講談社、2008)、『遺伝子「不平等」社会』(小川眞理子・正高信男・計見一雄・立岩真也、岩波書店、2006)など。