定価1,760円(本体1,600円)
発売日2018年2月22日
ISBN978-4-7917-7049-6
すきな絵を忘れてもわたしは平気だろう
自分の野蛮な魂に自信をもつだろう (「炊飯器」)
中原中也賞を受賞した『指差すことができない』から四年。気鋭の詩人、待望の新詩集
動物の沈黙に
いまを生きる知恵を聴きとり
見晴らしのいい居場所を切りひらく、
伸びやかな言葉の大移動
【目次】
アブー
謝肉祭
ミンミン
炊飯器
テロリストたち
次の星
港
野生の鹿
セシル
水場
月光
エレナ
うまれかわる
空き家
黙祷
気球
ウムカ
ネズミちゃんは酔っぱらっている
永遠と一日
海に帆をしまう
[著者] 大崎清夏(おおさき・さやか)
1982年神奈川生まれ。詩人。早稲田大学第一文学部卒。2011年、ユリイカの新人としてデビューし、第一詩集『地面』を刊行。2014年、第二詩集『指差すことができない』が第19回中原中也賞受賞。その他の著書に『連詩 地形と気象』(管啓次郎、石田瑞穂、暁方ミセイとの共著/左右社)、絵本『はっぱのいえさがし』(北島遊・絵/福音館書店)などがある。ダンサーや音楽家、美術家やバーのママなど、他ジャンルのアーティストとの共働による詩作やパフォーマンスを多く手がける。リトアニアをはじめ海外の国際詩祭にも積極的に参加している。