アセンブリ

-行為遂行性・複数性・政治-

ジュディス・バトラー 著,佐藤嘉幸、清水知子 訳

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アセンブリ

定価3,080円(本体2,800円)

発売日2018年1月25日

ISBN978-4-7917-7045-8

集会(アセンブリ)の自由のために 不安定(プレカリアス)な生の連帯
私たちはいかに〈使い捨て可能な生〉となることを拒否し、自由と平等を目指しうるのか。街頭に集う身体が〈語る〉言葉を読み解き、現代における民主主義の条件を探る。

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【目次】


序論

第一章 ジェンダー・ポリティクスと現れの権利

第二章 連携する諸身体と街頭(ストリート)の政治

第三章 不安定(プレカリアス)な生と共生の倫理

第四章 身体の可傷性、連帯の政治

第五章 「私たち人民」――集会(アセンブリ)の自由に関する諸考察

第六章 悪い生の中で良い生を送ることは可能か

 

謝辞
原註
初出一覧
解説 アセンブリ、不安定性(プレカリティ)、行為遂行性(パフォーマティヴィティ) (佐藤嘉幸) 
人名索引

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[著者] ジュディス・バトラーJudith Butler

カリフォルニア大学バークレー校教授。主な著書に『ジェンダー・トラブル――フェミニズムとアイデンティティの攪乱』、『アンティゴネーの主張――問い直される親族関係』(以上、竹村和子訳、青土社)、『権力の心的な生――主体化=服従化に関する諸理論』、『自分自身を説明すること――倫理的暴力の批判』(以上、佐藤嘉幸・清水知子訳、月曜社)、『生のあやうさ――哀悼と暴力の政治学』(本橋哲也訳、以文社)、『戦争の枠組――生はいつ嘆きうるものであるのか』(清水晶子訳、筑摩書房)、『触発する言葉――言語・権力・行為体』(竹村和子訳、岩波書店)、『偶発性・ヘゲモニー・普遍性――新しい対抗政治への対話』(エルネスト・ラクラウ、スラヴォイ・ジジェクとの共著、竹村和子・村山敏勝訳、青土社)、『国家を歌うのは誰か?――グローバル・ステイトにおける言語・政治・帰属』(ガヤトリ・スピヴァクとの共著、竹村和子訳、岩波書店)。

[訳者] 佐藤嘉幸(さとう・よしゆき)

京都府生まれ。筑波大学人文社会系准教授。パリ第10大学博士号(哲学)取得。専門は哲学/思想史。著書に『権力と抵抗――フーコー・ドゥルーズ・デリダ・アルチュセール』、『新自由主義と権力――フーコーから現在性の哲学へ』、『脱原発の哲学』(田口卓臣との共著)(以上、人文書院)、『三つの革命——ドゥルーズ=ガタリの政治哲学』(廣瀬純との共著、講談社メチエ)。訳書にミシェル・フーコー『ユートピア的身体/ヘテロトピア』(水声社)など。

[訳者] 清水知子(しみず・ともこ)

愛知県生まれ。筑波大学人文社会系准教授。博士(文学)。専門は比較文学/文化理論/メディア文化論。著書に『文化と暴力――揺曳するユニオンジャック』(月曜社)、『21世紀の哲学をひらく――現代思想の最前線への招待』(共著、ミネルヴァ書房)、『地域アート――美学/制度/日本』(共著、堀之内出版)、訳書にスラヴォイ・ジジェク『ジジェク自身によるジジェク』(河出書房新社)、アントニオ・ネグリ&マイケル・ハート『叛逆――マルチチュードの民主主義宣言』(水嶋一憲との共訳、NHKブックス)など。