ユリイカ2017年12月号 特集=カズオ・イシグロの世界

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア
  • Google+でシェア
ユリイカ2017年12月号 特集=カズオ・イシグロの世界

定価1,540円(本体1,400円)

発売日2017年11月27日

ISBN978-4-7917-0341-8

■私が出会った人々*24
故旧哀傷・矢牧一宏 / 中村稔

■詩
屋根の上の生活 / 藤本哲明

 

特集*カズオ・イシグロの世界

 

■対談
幸福な記憶から外に出ること――カズオ・イシグロを読む / 柴田元幸+中島京子 

■アイデンティティの(翻訳)不可能性
英国と日本の狭間で / 富士川義之
カズオ・イシグロのこころ――文体・記憶・運命 / 赤木昭夫
日本語、英語、カズオ・イシグロ / 荘中孝之
イシグロの内なる世界 / 武富利亜
英語で読んでも翻訳で読んでもイシグロはイシグロだ / 菅野素子
カズオ・イシグロの小説における翻訳の名残り / 中嶋彩佳

■歴史の残響
カズオ・イシグロと「不気味な」日本をめぐる断章 / 遠藤不比人
カズオ・イシグロの始まらない戦後 / 河野真太郎
同時代人としてのカズオ・イシグロとレイモンド・ウィリアムズ――多文化主義的リアリズム、そして〈運動〉としてのリアリズム / 大貫隆史
まがい物のイングリッシュネス、あるいはヘリテージ映画としての『日の名残り』 / 佐藤元状

■カズオ・イシグロのテクスチュア
作家の手 / 森下佳子
小説家の不安と夢 / 松家仁之
「カズオ・イシグロ」とカタカナで書く言語の中に住みついて / 温又柔

■カズオ・イシグロを読むために
女に語らせるということ――リアリズムというおぼろな感覚 / 中井亜佐子
画家の語り――『浮世の画家』における忘却の裂け目 / 向後恵里子
『日の名残り』と執事という語り手 / 新井潤美
『充たされざる者』あるいは終わりなき慰撫 / 大宮勘一郎
より良きノスタルジアのために――カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』 / 三村尚央
水につなぎ留められた反響――カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』における記憶の揺曳 / 高村峰生
カズオ・イシグロ『夜想曲集』を読んで / 大谷能生
生き埋めにされた伝説――ヒストリーとストーリーの狭間のイングランド黎明奇譚 / 伊藤盡

■想起と想像
カズオ・イシグロ作品解題 / 森川慎也

 

■今月の作品
海老名絢/草野青人/氏原えり/岩倉文也/ゆずりはすみれ
選=三角みづ紀

■われ発見せり
Love & Hate in New Town / 中島晴矢


書容設計 editorial design = 羽良多平吉+えほんごラボ heiQuiti HARATA @ EDiX with ehongoLAB.