記憶の海辺

-一つの同時代史-

池内紀 著

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記憶の海辺

定価本体2400円+税

発売日2017年12月1日

ISBN978-4-7917-7023-6

あるドイツ文学者の、物語のようなホントウの話
「一〇歳のときの朝鮮戦争から、カフカ訳を終えた六〇歳までをたどっている。おぼつかない自分の人生の軌跡をたどって何を実証しようとしたのだろう。念願としたのは私的な記録を通しての時代とのかかわりだった。」——あとがきより
最初で最後の自伝的回想録。

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【目次】

はじめに ――「糞石」のこと


Ⅰ 38度線  ――戦争は儲かる
    ネヴァーランド ――「もはや“戦後”ではない」
   「神様のノラクラ者」 ――ある猶予期間
   「プラハの春」 ――才能の行方
   赤い靴と白い靴 ――フラウ・ブロノルドのこと
 

Ⅱ 港の見える丘  ――小林太市郎のこと
    東京地図帳 ――日本シリーズ第四戦
   ビリヤードの球とトカゲの尻尾 ――諷刺の文学
   中心と辺境 ――ウィーンの世紀末
   メフィストの小旅行 ――東京大学
   一人二役 ――翻訳について
 

Ⅲ レニ会見記  ――「運命の星」について
    G・グラス大いに語る ――沈黙の罪
   一日の王 ――山と川と海
   「こんばんは、ゲーテさん」 ――『ファウスト』訳
   海辺のカフカ ――つとめ終えること

おわりに ――I・O氏の生活と意見

 

あとがき

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[著者] 池内紀(いけうち・おさむ)

1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。
主な著書に『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、『二列目の人生』、『亡き人のレクイエム』、『恩地孝四郎』(読売文学賞)など。編著に森鷗外『椋鳥通信』(上・中・下)、訳書に『カフカ小説全集』(日本翻訳文化賞)、『ファウスト』(毎日出版文化賞)、ジャン・アメリー『罪と罰の彼岸』など。大好きな町歩き、自然にまつわる本も、『日本の森を歩く』、『ニッポン周遊記』、『散歩本を散歩する』など多数。