現代思想2017年12月号 特集=人新世

-地質年代が示す人類と地球の未来-

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現代思想2017年12月号 特集=人新世

定価1,540円(本体1,400円)

発売日2017年11月27日

ISBN978-4-7917-1356-1

連載● 瓦礫(デブリ)の未来●第五回
津波前 / 磯崎新

連載●分解の哲学●第一三回
生態学の「分解者」概念について(2) / 藤原辰史

連載●科学者の散歩道●第四二回
「隠れた変数」からベル不等式へ――日本での反応を見る / 佐藤文隆

連載●家族・性・市場●第一四〇回
星加良司『障害とは何か』の1 / 立岩真也

 

特集*人新世――地質年代が示す人類と地球の未来

 

■エッセイ
「人新世」を見届ける人はいるのか / 中村桂子

■人新世の衝撃
地球を考える――「人新世」における新しい学問分野の連携に向けて / C・B・イェンセン(訳=藤田周)
人新世の時代におけるエージェンシー / B・ラトゥール(訳=久保明教+小川湧司)

■人の時間/地球の時間
変動する森から見つめる〝人新世〞 / 林竜馬
明るい人新世、暗い人新世――マルチスピーシーズ民族誌から眺める / 奥野克巳

■人類の時代?
人新世、資本新世、植民新世、クトゥルー新世――類縁関係をつくる / D・ハラウェイ(訳=高橋さきの)
誰が人新世を語ることができるのか――人新世・人文学・フェミニズム / 飯田麻結+北野圭介+依田富子
人新世と気候工学 / 桑田学

■一元論批判
人新世のマルクス主義と環境危機 / 斎藤幸平
人類の地質学?――人新世ナラティヴ批判 / A・マルム+A・ホアンボー(訳=西亮太)

■新たなる自然
この美しいバイオスフィアは私のものではない / T・モートン(訳=小嶋恭道)
円環が滲みだし、溶けだしていく――古井由吉「妻隠」の人新世的読解のこころみ / 篠原雅武

■人新世を生きる
宇宙をかき乱す世界の肥やし――カナダ・イヌイトの先住民運動から考えるアンソロポシーン状況での人類の未来 / 大村敬一
人新世の相互扶助論 / 水口憲哉

■区分とは何か
地質学的時空間における科学技術史の変容――あるシンポジウムと展示の経験から / 有賀暢迪
ダークインフォメーション――人新世に潜在する超人世の美徳 / 原島大輔

 

■研究手帖

フーコーの自死論における他者の問題について / 中森弘樹