定価1,760円(本体1,600円)
発売日2017年12月20日
ISBN978-4-7917-7027-4
「日本語でラップをやることは、自転車に乗ることと似てると思ってる。自転車って、乗れるようになった後は、乗れなかったことを忘れちゃうでしょ?」(いとうせいこう)。
日本語ラップのオリジネイターから、新世代を担うラッパーまで、世代を横断したインタビューを通して日本語ラップの技術と歴史を俯瞰する決定版証言集。いとうせいこう、Zeebra、般若、ANARCHY、漢 a.k.a. GAMI、KOHH、MARIA、T-Pablowらのインタビューを収める。
【目次】
まえがき 二木信
第一章 いとうせいこう――自転車に乗ってどこまでも(聞き手=磯部涼)
第二章 Zeebra――シーンを導く表現技法(聞き手=佐藤雄一)
第三章 般若――〝昭和の残党〞の戦い(聞き手=二木信)
第四章 漢 a.k.a. GAMI× ANARCHY ――〝ヒップホップ〞の証明 ストリートを超えて(聞き手=二木信)
第五章 KOHH――滲みだす〝叫び〞(聞き手=山田文大)
第六章 MARIA――パーティー・ヒップホップ・ヨコハマ(聞き手=二木信)
第七章 T-Pablow――「内なるJ」と向かい合う(聞き手=磯部涼)
あとがき 磯部涼
[著者] いとうせいこう
作家。音楽作品に『建設的』(いとうせいこう& TINNIE PUNX、一九八六)、著書に『想像ラジオ』(二〇一三)、『鼻に挟み撃ち』(二〇一四)など。
[著者] Zeebra
ヒップホップアクティヴィスト。作品に『25 To Life』(二〇一三)、『Black World/White Heat』(二〇一一)、著書に『HARDCORE FLASH vol.1 EDITED BY ZEEBRA』(二〇一七)など。
[著者] 般若
ラッパー。作品に『グランドスラム』(二〇一六)、『#バースデー』(二〇一四)、『コンサート』(二〇一三)など。
[著者] 漢 a.k.a. GAMI
ラッパー、株式会社鎖グループ及びヒップホップレーベル「9SARI GROUP」代表。作品に『MURDARATION』(二〇一二)、『導〜みちしるべ〜』(二〇〇五)など。
[著者] ANARCHY
ラッパー。作品に『BLKFLG』(二〇一六)、『NEW YANKEE』(二〇一四)、著書に『痛みの作文』(二〇〇八)など。
[著者] KOHH
ラッパー/アーティスト。作品に『DIRT Ⅱ』(二〇一六)、『DIRT』(二〇一五)、『梔子』(二〇一五)など。
[著者] MARIA
ラッパー。SIMI LAB としても活動。作品に『Pieces』(二〇一七)、『Detox』(二〇一三)、『Page2:Mind Over Matter』(SIMI LAB、二〇一四)など。
[著者] T-Pablow
ラッパー。BAD HOP、2WINとしても活動。作品に『Mobb Life』(BAD HOP、二〇一七)、『BORN TO WIN』(2WIN、二〇一五)など。
[著者] 磯部涼
ライター。著書に『ルポ 川崎』(二〇一七)、『ラップは何を映しているのか』(共著、二〇一七)『音楽が終わって、人生が始まる』(二〇一二)など。
[著者] 二木信
ライター。著書に『しくじるなよ、ルーディ』(二〇一三)、『ゼロ年代の音楽』(共著、二〇一〇)、『素人の乱』(共著、二〇〇八)など。
[著者] 佐藤雄一
詩人。第四五回現代詩手帖賞受賞。「絶対的にHIP HOPであらねばならない」(『現代詩手帖』連載)などを執筆。
[著者] 山田文大
ライター。著書に『実録! 「裏稼業」騙しの手口』(二〇一四)。TwiGy『十六小節』(二〇一六)の聞き手・構成などをつとめる。