現代思想2017年11月号 特集=エスノグラフィ

-質的調査の現在 [岸政彦責任編集]-

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現代思想2017年11月号 特集=エスノグラフィ

定価1,650円(本体1,500円)

発売日2017年10月27日

ISBN978-4-7917-1354-7

連載●瓦礫(デブリ)の未来●第四回
虚船(うつふね) / 磯崎新

連載●分解の哲学●第一二回
生態学の「分解者」概念について(1) / 藤原辰史

連載●科学者の散歩道●第四一回
「不思議」をそのまま使う――量子エンタングル技術 / 佐藤文隆

連載●家族・性・市場●第一三九回
不如意なのに/だから語ること / 立岩真也
 

特集*エスノグラフィ――質的調査の現在


*討議
それぞれの「小石」――中動態としてのエスノグラフィ / 岸政彦+國分功一郎 

*レビュー
プリンとクワガタ――質的調査における断片的なディテールについて / 岸政彦
幻の「転回」――オーラルヒストリー研究の対象と方法をめぐって / 朴沙羅
フランス社会学の〈フィールド〉との出会い / 川野英二

*エスノグラフィの実践
家族をつくる――沖縄のふたつの女性の調査から / 上間陽子
カギ括弧を取り外した辺野古を描き出す / 熊本博之
戦争のある風景 寓話的日誌による同時代のスケッチ / 中村寛
オートエスノグラフィに溢れる根拠なき世界の可能性 / 小川さやか
レズビアンであることを「引き受ける」――沖縄のLGBT活動の中で / 砂川秀樹
この島の土になる――解毒剤としての質的調査 / 有薗真代
最後に握りしめた一枚をめぐるアクティブ・エスノグラフィ / 金菱清
多死社会化する寄せ場のエスノグラフィー――身寄りなき単身高齢者の暮らしと弔い / 白波瀬達也

*エスノグラファーとは誰か
権力のエスノグラフィ、あるいは悪しき主体について / 前川真行
居場所がしんどい、現場がこわい / 森山至貴
 

追悼●中村雄二郎
レンマの贈与 / 中沢新一
日常のなかの哲学――中村雄二郎を送る / 土屋恵一郎
「楽しみて以て成る」哲学――追悼・中村雄二郎 / 野家啓一

 

研究手帖
「計算」と「加減」 / 早川真悠