定価1,540円(本体1,400円)
発売日2017年9月27日
ISBN978-4-7917-0338-8
■私が出会った人々*22
故旧哀傷・中村眞一郎 / 中村稔
■詩
吉岡実「断片・日記抄」を読む――魚、無脊椎動物、それから魚醤になる / 小笠原鳥類
雪を蹴上げる妹について / 白鳥央堂
特集*大根仁――『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』から『演技者。』『モテキ』『バクマン。』まで
■インタビュー
荒地からここまできました――大根仁の仕事と音楽 / 大根仁(聞き手=兵庫慎司)
■Opening――「大根仁」と邂逅する
私の大根仁考 / 岩井俊二
“生感”の季節 / 森山未來
大根式新人活法術 / 岩崎太整
■Scene1――深夜の街道を駆ける
大根仁のDJ/批評的流浪と横断――「居場所のなさ」をめぐって / 森直人
一〇年目の「モテキ」――大根仁が深夜ドラマにもたらしたもの / 太田省一
体験を映像化する。――大根仁の“原作もの”の原点としての『演技者。』シリーズ / 木俣冬
「人間の業の肯定」を求めて――噺家・大根仁序説 / 轟夕起夫
チューハイに焼酎は入ってない――『ハロー張りネズミ』とまがい物 / 岡室美奈子
■Scene2――戦友たちは語りかける
『恋の渦』ができるまでと、『恋の渦』ができてから。 / 山本政志
プロデューサーから見た大根仁――難しい「当たり前」を「当たり前」にやってしまう監督 / 山内章弘
大根さんへの手紙 / 大月俊倫
すばらしい日々――大切なことはすべて大根仁が教えてくれた / 五箇公貴
大根さんと僕 / 岡宗秀吾
■Scene3――無数の“ボーイ”の声がきこえる
王道と脇道のはざまで / 大根仁+風間俊介(司会=おぐらりゅうじ)
大根さんと僕は「サブカルリア充」らしいです / 渋谷直角
大根仁になりたいボーイ / 燃え殻
悪いお地蔵さん / 天久聖一
サブカルを越境する後継者 / おぐらりゅうじ
ボクたちはいつ大人になれるのだろうか――大根作品における「男の幼稚さ」について / 清田隆之
■Interlude――アンケート
わたしと大根仁
荒川良々/新井浩文/ケラリーノ・サンドロヴィッチ/瑛太/小松菜奈/川村元気/SHINCO(スチャダラパー) /清野とおる/三浦大輔/長澤まさみ/リリー・フランキー/三木聡
■Scene4――映像は圧倒し、音楽は魅惑する
大根さんの劇場映画監督デビュー、実は爆音映画祭のゆらゆら帝国だって知ってました?(笑) / 薮下晃正
「この繋ぎ、好きです」 / 松江哲明
アナーキーな素直さ / 山口一郎
大根作品と同化する瞬間 / 大関泰幸
誰もみたことのないエンドロール / 中島賢二(easeback)
■Ending――「大根仁」を分解する
異端のグルーヴ――『モテキ』におけるカメラワークと満島ひかり/長澤まさみ / 北村匡平
社会現象としての『モテキ』――音楽社会学の視座から / 宮入恭平
バクマン音。――大根仁と映画の耳 / 長門洋平
「DJ」的、「プレイヤー」的――大根仁のマンガ実写化論 / 島村マサリ
■資料
大根仁主要作品解題 / 木俣冬
■今月の作品
海老名絢/岩倉文也/四塚麻衣/ゆずりはすみれ
選=三角みづ紀
■われ発見せり
女を描くには… / 鳩飼未緒
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