定価2,420円(本体2,200円)
発売日2017年9月9日
ISBN978-4-7917-7002-1
ボサノヴァ、映画『男と女』、加藤和彦やYMOとの交流……
俳優として、シンガーソングライターとして、プロデューサーとして、そしてレーベルのオーナーとして、数々の輝かしい軌跡を遺し、2016年に世を去ったピエール・バルー。その壮大な仕事の全体像を、高橋幸宏、鈴木慶一、牧村憲一ら当事者の新証言をまじえながら描き出す、世界初となるピエール・バルー/サラヴァの決定版バイオグラフィー。
【目次】
まえがき
第1章 サラヴァ前史
イスタンブール、パリ、ヴァンデ/むこう岸への夢/初めての旅/バレーボールのおかげで/ブラジル音楽との出会い/映画&レコード・デビュー/フランシス・レイとの出会い/クロード・ルルーシュとの出会い/『男と女』/サラヴァ・レコードの誕生/ジャック・イジュランとブリジット・フォンテーヌ
第2章 サラヴァの黄金時代
サラヴァの始動/『ラジオのように』/『ブリジットⅢ』/サラヴァ黄金時代を築いたアーティストたち(ナナ・ヴァスコンセロス/ピエール・アケンダンゲ/ダヴィッド・マクニール/ルイス・フューレイとキャロル・ロール/ジャン=ロジェ・コシモン)/祝祭、そして経営危機/ドミニク・バルー/シンガー・ソングライター/映像作家としてのピエール・バルー/
第3章 ピエール・バルー、日本へ行く
『ル・ポレン』と『シエラ』
第4章 90年代サラヴァの新展開
サラヴァと渋谷系/テアトル・アレフ/ポポ・クラシック・コレクション
第5章 21世紀のサラヴァ
ハンディカムを手に/日本の歌を求めて/『Itchi Go Itchi E』と『ダルトニアン』
あとがき
索引
[著者] 松山晋也(まつやま・しんや)
1958年鹿児島市生まれ。雑誌編集者などを経て、97年から音楽評論家。ミュージック・マガジン他の音楽専門誌や朝日新聞などでレギュラー執筆。時々、ラジオやイヴェント等での解説、選曲なども。執筆領域はほぼ全ジャンルにわたるが、中心はワールド・ミュージック系と実験音楽系。著書『めかくしプレイ――Blind Jukebox』(ミュージック・マガジン)、編著書『プログレのパースペクティヴ』(ミュージック・マガジン)、共著『アラブ・ミュージック――その深遠なる魅力に迫る』(東京堂出版)、その他音楽関係のガイドブックやムック、ライナーノーツなど多数。鎌倉市在住。