二つの「この世界の片隅に」

-マンガ、アニメーションの声と動作-

細馬宏通 著

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二つの「この世界の片隅に」

定価1,870円(本体1,700円)

発売日2017年9月7日

ISBN978-4-7917-7003-8

スペシャル対談収録
×片渕須直(アニメーション『この世界の片隅に』監督)
「こんなところまで見てくださる方がいらっしゃるんだ」

「鳥」「笹」「バケツ」が象徴しているものは何か。登場人物に爪がないのはなぜなのか。一本のまつげは何を表そうとしているのか。ほんの小さな台詞の変更がもたらした思いがけない効果とは…
原作マンガとアニメーションを往復しながら、1カット、1コマにいたるまで詳細に「見/観」尽くした著者だからこそできる、ファン待望の分析本!

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【目次】

まえがき

 

ことば
 姉妹・ぼうっと・こまい

かく
 かく・よぎる・紅・笹

くらし
 食事・かまど・虫・サイレン

からだ
 顔色・爪・風呂敷・まつげ(1)・まつげ(2)

きおく
 遡行・右手・秘密・バケツ・手紙

 

スペシャル対談
片渕須直×細馬宏通トークセッション
 「この世界の片隅に」の、そのまた片隅に

論考
『漫画アクション』の片隅に  「この世界の片隅に」の居場所

 

あとがき

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[著者] 細馬宏通(ほそま・ひろみち)

1960年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了(動物学)。現在、滋賀県立大学人間文化学部教授。ことばと身体動作の時間構造、視聴覚メディア史を研究している。著書に、『浅草十二階』『絵はがきの時代』(青土社)、『うたのしくみ』(ぴあ)、『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』(新潮社)、『介護するからだ』(医学書院)など。