ユリイカ2017年10月臨時増刊号 総特集=蓮實重彥

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ユリイカ2017年10月臨時増刊号 総特集=蓮實重彥

定価2,860円(本体2,600円)

発売日2017年9月12日

ISBN978-4-7917-0337-1

■ロングインタビュー
「そんなことできるの?」と誰かに言われたら「今度やります」と答えればいいのです / 蓮實重彦(聞き手・構成=入江哲朗)

■随想
蓮實重彦さんと私 / 天沢退二郎
蓮實重彦への手紙 / ジョナサン・ローゼンバウム(訳=堀潤之)
決定的瞬間の数々 / ジャン=ピエール・リモザン (訳=堀潤之)

■「テクスト的な現実」の饗宴
「庭は斜面になっている」――蓮實重彦に――フローベール、散文、ヴィジョンそして空間 / ジャック・ネーフ(訳=工藤庸子)
人はいかにして「テクスト」になるのか?――『「ボヴァリー夫人」論』の一側面 / 渡部直己
『「ボヴァリー夫人」論』フランス紹介を終えて / 大鐘敦子
蓮實重彦は写真を回避する / 鈴木一誌
「凡庸さ」とその分身たち――蓮實重彦『凡庸な芸術家の肖像』覚え書き / 王寺賢太

■座談会
蓮實重彦と映画の誘惑――〈事件の現場〉から / 黒沢清+万田邦敏+青山真治

■蓮實重彦を回遊する
若き日――蓮實先生の思い出 / 周防正行
映画と手と指先をめぐる記憶 / 塩田明彦
「映画原体験」としての蓮實ゼミ / 中田秀夫
一九八三年の蓮實ゼミ / 市山尚三
Don't you remember, Sheanny ? / 堀 禎一
蓮實重彦、映画館。 / 佐藤雄一
極私的蓮實遭遇体験 / 山本均
蓮實さんのこと / 渥美喜子

■映画論=批評論
蓮實重彦を讃えて / ドミニク・パイーニ(訳=堀潤之)
回帰する蓮實重彦 / マルコ・ミューラー (訳=二宮大輔)
女こどもの闘争――蓮實重彦の映画批評における観客性について / 木下千花
蓮實重彦/ 峻厳な切断 / 舩橋淳
「革命」の映画論――蓮實重彦のゴダール論をめぐって / 堀潤之
「歴史的/メディア論的転回」の帰趨をめぐって――「ポストメディウム的状況」と蓮實重彦 / 渡邉大輔
忘却の人、蓮實重彦――見ることの二つの罠について / 三輪健太朗
野球と映画――蓮實重彦における「説話論的な構造」と「主題論的な体系」 / 數藤友亮

■再録
エドゥワール・デュ・コペェ氏の行動の記録 / 蓮實重彦

■魅せられて
『伯爵夫人』のきもちよさ / 川上弘美
いかなる書き手も、一文一文が連なる小説の単線的(リニア)な構造から逃れることはできない / 磯﨑憲一郎

■「蓮實重彦」を読む
「 」の余白に / 丹生谷貴志
人生の幻影――蓮實重彦とデジタル・プンクトゥム / 城殿智行
博士(号へ)の異常な愛情 / 大杉重男
慎重そして… / 前田塁
批評と歴史意識――蓮實重彦における政治と文学 / 梶尾文武
新開(ブランク)と歴史 蓮實重彦の「社会」をめぐって / 石川義正

■アンケート
教師・蓮實重彦 /石橋今日美/伊藤洋司/岡田秀則/葛生賢/榑沼範久/篠儀直子/竹峰義和/中条省平/土田環/常石史子/豊島圭介/根本美作子/堀家敬嗣/宮本大人/劉文兵

■フィクションは運動する
凡庸さとありきたりなもの / 金澤忠信
理論のフィクション性、あるいは、「デリダ派」蓮實重彦 / 郷原佳以
存在・固有名・物語 / 福嶋亮大
重層批評宣言――物語論からフィクション論へ / 中沢忠之

■蓮實重彦のために
平成生まれの読者のための蓮實重彦ブックガイド / 三浦哲哉+入江哲朗