定価1,760円(本体1,600円)
発売日2017年8月9日
ISBN978-4-7917-0335-7
■対談
獣に薔薇を捧ぐ / 幾原邦彦×中村明日美子(司会=上田麻由子)
■世界を革命する者
世界の涯まで連れてって / 山田正紀
王子様のいない世界でただ手をつなぐということ / 川口晴美
現実を超えていく理想の物語、セカイを革命する力 / 吉上亮
中学生のウテナ / 西田藍
薔薇の葬列――『少女革命ウテナ』と少女コミュニティにおける王子様という生贄 / 上田麻由子
薔薇との戦い / 長田祥一
■インタビュー
わが魂を象るもの / 奈須きのこ(聞き手=青柳美帆子)
■イクニ・クロニクル
花柄 / 円城塔
幾原邦彦という偉大な「兄」 / 辻村深月
虚数的な翼による下降 / 中田健太郎
卵の殻のなか――東映動画の幾原邦彦 / 木村智哉
「社会派」としての幾原邦彦――講座「僕はこんな作品を見てきた。」より / 藤津亮太
十四歳。錯乱の夏は地獄の季節――幾原邦彦と物語のオーロラ詩論 /鏡征爾
言葉を持たぬ子供たち――『ノケモノと花嫁』を読む / 横田創
■カラー口絵――イクニ・カレイドスコープ
さいとうちほ/中村明日美子/星野リリィ/森島明子
■対談
愚者の讃歌 / 幾原邦彦×大槻香奈
■未来へ誓う愛
ネヘレニアの鏡 / 少年アヤ
『美少女戦士セーラームーン』における「改変」と幾原邦彦――少女たちの欲望と九〇年代 / 嵯峨景子
全ては『劇場版美少女戦士セーラームーンR』から始まった / 青柳美帆子
■オマージュイラスト
畑健二郎/ワダアルコ/いとう/大童澄瞳/道満晴明
■運命の至る場所
幾原監督との劇伴作り / 橋本由香利
生存戦略! / 最果タヒ
『ピングドラム』は輪らない――幻想第三次の反転鉄道 / 佐藤俊樹
3でつながる輪 / 石田美紀
めぐる命と叶えられた祈り――『輪るピングドラム』の憑在論 / 小澤英実
彼らには何が見え、私たちには何が見えているのか――『輪るピングドラム』におけるイリュージョンとバンクについて / 小松祐美
■インタビュー
「革命せよ」と彼女は叫ぶ / 相沢梨紗(でんぱ組.inc)( 聞き手=編集部)
■私たちの望むことは
幾原邦彦監督と作品が与える影響について / ボンジュール鈴木
脱去する媒介者――『ユリ熊嵐』論 / 古谷利裕
クマと人とが出会う場で / 池田剛介
「断絶」は描かれたのか――『ユリ熊嵐』における「異なる他者」 / 筒井晴香
「私を見つけて」という願いが叶うとき――『ユリ熊嵐』が描いた少女たち / 内山美代子
ユリの超克 / 加藤弘則