定価1,650円(本体1,500円)
発売日2017年6月1日
ISBN978-4-7917-0330-2
■父へ――
おかえり わたしのいとし子 / 大岡亜紀
孤心ナクシテうたげナシ / 大岡玲
■追憶のために
故旧哀傷・大岡信 / 中村稔
詩想の遠近法 / 菅野昭正
大岡信白狐を逐う / 磯崎新
大岡・阿修羅 / 粟津則雄
言葉もまた、移動しながら開かれて / 高橋英夫
大岡信と連詩のこと / 水尾比呂志
劇化の試み 万物と第三者による / 中江俊夫
いまさらに思う / 馬場あき子
大岡信さんの死を悼みその詩の謎を考える / 岡井隆
糸が切れて世界が揺れる / 西垣通
■追悼連詩
はるかなものと内部の波
高橋順子/田原/和合亮一/杉本真維子/三角みづ紀
■大岡信小詩集
明るくて寂しい人に / 編=三浦雅士
岸でほほゑむ女たち 『ユリイカ』版大岡信小詩集「明るくて寂しい人に」を編んで / 三浦雅士
■現代詩の地平から
〈大岡信さん〉との出会いの諸相 / 天沢退二郎
〈抒情の批判〉という仮構線 大岡信の〈原形質〉からの出立 / 北川透
〈荒地以後〉を問い直す 大岡信と鮎川信夫 / 田口麻奈
解体と綜合 大岡信にとってのシュルレアリスムと瀧口修造 / 平芳幸浩
■戯れる音とことば
孤心の交叉 複数の〈声〉のための / 一柳慧(聞き手=小沼純一)
空白――音楽の房でいっぱいの 大岡信と音楽と / 小沼純一
■終わらないオマージュ
未来形の大岡信 歌うことと語ることの間で / 四元康祐
大岡信先生と中国と私 / 田原
大岡信が示唆したこと / 土屋恵一郎
歌のゆくえ 大岡信小論 / 小池昌代
希望からはじまった / 小島ゆかり
■はるかなことばの記憶
うたのあかし 大岡さんの古典文学への感謝 / 藤井貞和
ことばは広場となり 大岡信の古典詩受容をめぐって / 中西恭子
大岡信の『万葉集』 窪田空穂に学んだもの / 上野誠
異物としての俳句 / 高柳克弘
『アメリカ草枕』と大岡信の旅の短歌 / 西川敏晴
■故郷から――
僕が大岡さんに触れたのは / 岩本圭司
素足に感じる水の冷たさ / 間宮緑