定価2,090円(本体1,900円)
発売日2017年5月22日
ISBN978-4-7917-1345-5
■カール・マルクス
一八六九年九月三〇日、ハノーファーにおける金属労働組合員たちとカール・マルクスの会談についての報告(ヨハン・ハインリッヒ・ヴィルヘルム・ハマン) / 斎藤幸平+佐々木隆治[訳]
■なぜ資本論か
精神としての資本 / 柄谷行人
資本主義の終わり方――『資本論』のポリフォニー / 植村邦彦
資本の狂気に抗するために――なぜマルクスを読むのか? / 熊野純彦
■経済学批判
『資本論』の妥当性をどのように評価すべきではないか / A・クライマン(訳=佐々木隆治)
サミュエルソンの罠――現代「マルクス経済学」批判序説 / 佐々木隆治
■コミュニズム
共の構築――新たなコミュニズム / A・ネグリ(訳=長原豊)
資本主義の現在 / A・バディウ(訳=長原豊)
歴史という言説装置――死者が生者を捕らえる / 長原 豊
■新しい地平
人新世のマルクス / 斎藤幸平
物質代謝の亀裂か、それとも変化か?――弁証法、自然、世界史的方法 / J・ム ーア(訳=斎藤幸平)
資本主義世界システムの政治的形態――政治的マルクス主義の国際関係論批判 / 隅田聡一郎
固定化と脱境界化――資本主義の政治的形態に関する理論的考察 / H・ゲルステンベルガー(訳=隅田聡一郎)
■資本の矛盾
資本と国家の弁証法――金融化に関する試論 / 沖公祐
レンタル・ライフの政治――労働のカテーコン / 松本潤一郎
■別の世界へ
赤と黒のあいだのマルクシズム / 酒井隆史
傍流の位置から――ポスト・マルクス主義のマルクス / 山本圭
マルクスの偉大 / B・ノイーズ(訳=長原豊)