定価1,870円(本体1,700円)
発売日2017年5月3日
ISBN978-4-7917-6985-8
少女たちの刹那、夜と朝のあわい、あの子がいた形跡。
マームとジプシーの代表作を、リズム、匂い、感触をそのままに
26歳で岸田國士戯曲賞を受賞し、現代演劇を更新し続ける俊英・藤田貴大。言葉と身体、詩と演劇の往還から生まれた、珠玉のフラッシュバック・ポエトリー5篇。
その場で捌かれてしまった人魚みたいに眩しすぎる、藤田貴大の言葉たち。
――穂村弘(歌人)
【目次】
Kと真夜中のほとりで
プールにまつわる、エトセトラ
わたしの、身のまわり。そして、ささやかな現象。
さとこの、一週間。愛したり。愛されたり。
Rと無重力のうねりで
[著者] 藤田貴大(ふじた たかひろ)
1985年生まれ。北海道伊達市出身。劇作家・演出家。2007年マームとジプシーを旗揚げ。以降、全作品の作・演出を担当する。2011年に発表した三連作『かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと、しおふる世界。』で、第56回岸田國士戯曲賞を26歳で受賞。以降、様々な分野のアーティストとの共作を積極的に行うと同時に、中高生との創作にも意欲的に取り組んでいる。演劇作品以外でも、エッセイ、小説、共作漫画の発表など、活動は多岐にわたる。