石川啄木論

中村稔 著

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石川啄木論

定価3,080円(本体2,800円)

発売日2017年4月25日

ISBN978-4-7917-6977-3

その生涯、思想と作品の全貌
悲痛な生涯の崖ふちに立って抱いた思想とその作品世界。詩作をはじめて70年余、鋭利な関心をもち続けてきた詩人が、斬新な視点から通説の多くを批判し、啄木の詩・短歌・評論・小説の現代的な意義を明晰に論述した、画期的、決定的な石川啄木論。

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【目次】
 

第一部 生涯と思想

第一章 青春の挫折からの出発

第二章 北海道彷徨

第三章 悲壮な前進

第四章 絶望の淵から
 

第二部 詩・短歌・小説・『ローマ字日記』

第一章 『あこがれ』『呼子と口笛』などについて

第ニ章 『一握の砂』『悲しき玩具』などについて

第三章 『天鵞絨』『我等の一団と彼』などについて

第四章 「ローマ字日記」について


あとがき

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[著者] 中村稔(なかむら みのる)

一九二七年、埼玉県大宮生まれ。詩人・弁護士。一高・東大法学部卒、『世代』同人。一九五〇年、書肆ユリイカから詩集『無言歌』を処女出版。詩集『鵜原抄』(高村光太郎賞)、『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞)、『浮泛漂蕩』(藤村記念歴程賞)、『言葉について』(現代詩人賞)、伝記『束の間の幻影 銅版画家駒井哲郎の生涯』(読売文学賞)、自伝『私の昭和史』(朝日賞、毎日芸術賞、井上靖文化賞)ほか、多数。