定価1,980円(本体1,800円)
発売日2017年2月22日
ISBN978-4-7917-6973-5
社会学の巨人が、私たちに遺した展望
イギリスのEU離脱から、ISによるテロ、そしてトランプというアメリカの選択・・・・・・すべてが、移民や難民に代表される民族や文化や宗教の異なる人びとを排除する世界の風潮のなかで起こっている。これまでの社会や常識が壊れ、大きく変化しつつある世界をどう考えるか。
分断に対抗するために
【目次】
第1章 移民パニックとその利用(悪用)
第2章 避難所を求めて浮遊する難民たち
第3章 強い男(女)を指し示す道について
第4章 過密状態をともに生きるための方策
第5章 面倒で、イライラさせて、不必要な、入場資格を持たない人々
第6章 憎悪の人類学的ルーツ vs 時間拘束的ルーツ
注
訳者あとがき
人名索引
[著者] ジグムント・バウマン(Zygmunt Bauman)
ポーランド生まれ。イギリスのリーズ大学名誉教授。邦訳書に、『リキッド・モダニティ――液状化する社会』、『近代とホロコースト』(いずれも大月書店)、『コラテラル・ダメージ――グローバル時代の巻き添え被害』、『リキッド化する世界の文化論』、『社会学の使い方』(いずれも青土社)、『コミュニティ――自由と安全の戦場』(筑摩書房)他多数。
[訳者] 伊藤茂(いとう しげる)
翻訳家。訳書に、Z・バウマン『新しい貧困――労働・消費主義・ニュープア』、Z・バウマン+D・ライアン『私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について』(いずれも青土社)、A・グプティル他『食の社会学――パラドクスから考える』(NTT出版)、R・コーエン+P・ケネディ『グローバル・ソシオロジーⅠ・Ⅱ』(共訳、平凡社)他。