小さき生きものたちの国で

中村桂子 著

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小さき生きものたちの国で

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2017年2月22日

ISBN978-4-7917-6971-1

農業革命、都市革命、科学革命、産業革命――
そして<生命革命>の時代へ

3.11のあとで、人間も科学も変わらなくちゃ――そう思ったはずだった。しかしますます加速する競争と効率の時代に、<生命の本質>はいま、見失われようとしている。38億年前の生きものの誕生から現代までの歴史を一望する「生命誌」の第一人者が、日本社会に向けて簡明直截に示す、<生命論的世界観>へのパラダイム・シフト。

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【目次】

はじめに


第1部 生命と科学
真の科学を呼び戻すきっかけに
豊かな想像力に支えられた「生きる力」
生命革命の提案
生成の中に生命の基本を探る
素直に考えれば答は見える
 

第2部 思慕と追憶
明るい食卓の喜び
全ての子どもに母の手料理を
あるがままのまどさんの世界
巨人を仰ぎ見る小人
夢好みの世界を追って
思いきり個人的な柴谷論
 

第3部 生活と視点
爽やかな風が吹くとき
賢治に学ぶ「本当のかしこさ」
自然の物語りを聞く
女性科学者の時代
おかしな競争を生む社会
時代をつくり続けるワトソンとDNA
ニホンミツバチに学ぶ
ミミズを見て心について考える
生命誌は「ふしぎの国」
おんなの子という本質を求めて

 

あとがき
初出

 

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[著者] 中村桂子(なかむら けいこ)

1936年生まれ。東京大学理学部化学科卒業、同大学院生物化学修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所人間・自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。多様な生物に受け継がれている生命の歴史を読み取る「生命誌」を提唱、1993年にJT生命誌研究館を設立し、副館長に就任、2002年から館長。『ゲノムに書いてないこと』(青土社)、『絵巻とマンダラで解く生命誌』(青土社)、『知の発見 「なぜ」を感じる力』(朝日出版社)など著書多数。2007年に大阪文化賞、2013年にアカデミア賞を受賞。