定価2,200円(本体2,000円)
発売日2016年12月28日
ISBN978-4-7917-1336-3
*討議1
隠された神々の世界を求めて――折口信夫と出口王仁三郎から / 安藤礼二×鎌田東二
*討議2
歴史としての神道――神道の可能性をめぐって / 伊藤聡×昆野伸幸×斎藤英喜×永岡崇
*神道とは何か
神道の概念化とユートピア / マーク・テーウェン
神道と祭祀 / 岡田莊司
幽と顕の系譜と葛藤 / 鎌田東二
イザベラ・バードの見た神道 / 赤坂憲雄
翁――古くて新しい超越性の誕生 / 松岡心平
*神道と国家
神道と国体論・天皇崇敬 / 島薗進
明治政府新造の人格神――墓を抱え込んだ神社と脱落させた靖国神社 / 岩田重則
神道における公共性――改憲論対生前退位メッセージ / 小林正弥
吉本隆明・記紀書・南島論 / 檜垣立哉
*中世神道の世界
吉田兼倶の「神道」論 / 伊藤聡
中世の諏訪――「南宮」と諏訪流神道をめぐって / 山本ひろ子
中世神道研究の現在 / 吉田唯
*創造される神話
八百万の神達=「梵天帝釈、無量の天子……」? / 彌永信美
王仁三郎論序説 / 安藤礼二
本居宣長と平田篤胤は神道をいかに再構築したか / 山下久夫
反転する神学――中世における「神道」成立の機制をめぐって / 小川豊生
*神道の可能性を考える
神々を選んだ山上憶良――遣唐使と神 / 上野誠
神道、あるいはシニフィアンの宗教 / ファビオ・ランベッリ
ふたりの「愛ランド」――〈結婚〉の先例としての国生み神話 / 田中貴子
神をよせる女たち / 木村朗子
家・中国化・メディア――折口信夫『死者の書』の構造 / 福嶋亮大
*変貌する神道
神道・大嘗祭・折口信夫――〈神道〉はいかに可能か / 斎藤英喜
近代仏教と神道 / 碧海寿広
古事記のなかの神武天皇 / アンダソヴァ・マラル
「神道に於ける根本問題」――折口信夫のムスビ論 / 森陽香