現代思想2016年12月号 特集=霊長類学の最前線

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現代思想2016年12月号 特集=霊長類学の最前線

定価1,430円(本体1,300円)

発売日2016年11月28日

ISBN978-4-7917-1333-2

連載●科学者の散歩道●第三三回
アインシュタイン生誕一〇〇年と「改革開放」初期 周陪源と方励之 / 佐藤文隆

連載●家族・性・市場●第一二八回
生の現代のために(番外篇) / 立岩真也

連載●ボブ・ディランが歌うアメリカ●第一三回
茶番劇帝国シンガーとラッキー・ウィルベリーのポストモダン的栄枯盛衰 / マニュエル・ヤン

 

特集*霊長類学の最前線

 

【討議】
性という謎から霊長類をまなざす / 山極寿一×田中雅一

【霊長類の分かれ道】
類人猿はなぜ熱帯雨林を出られなかったのか 人類進化の分かれ道を探る / 山極寿一
“ふつう”のサルとヒトの平行進化 類人猿からは見えてこない人類進化論 / 中川尚史

【導入】
「サル学」の視座 人間以外の社会を理解するとは / 中村美知夫

【社会の多面体】
ヒト科の性と社会の進化 攻撃性はなぜ高まり、どう抑制されたのか / 古市剛史
謎に包まれたアジアの同胞 半単独性生活と性の特徴から迫るオランウータンの社会 / 久世濃子
社会性を育む群れ社会 ハグで仲直りするニホンザル、挨拶をするクモザル / 下岡ゆき子
霊長類社会の多様性 「群淘汰」再考 / 濱田 穣
DNA分析が明かす大型類人猿の分散パターン / 井上英治

【心・認知・知性】
社会的知性の進化 心・文化・社会はヒト特有のものなのか / 平田 聡
遺伝子から探る霊長類の社会と心 / 村山美穂

【表象】
アメリカン・ゴリラの愛と死 「改革の時代」のサルたち / 丸山雄生

【擬人化を超えて】
非人間への生成 非連続的思弁と連続的実践の狭間で / 久保明教
霊長類学者は擬人化を超えて言語能力獲得の進化史に迫れるだろうか / 香田啓貴
民族霊長類学からみた人間と非人間の境界 コンゴ盆地北西部を事例として / 大石高典

 

研究手帖
学術の内と外を隔てる壁を超えて / 竹峰誠一郎