定価1,430円(本体1,300円)
発売日2016年9月26日
ISBN978-4-7917-1330-1
連載●科学者の散歩道●第三一回
アカデミックな職場の変容 / 佐藤文隆
連載●ボブ・ディランが歌うアメリカ●第一一回
轟く雷鳴の高潮線を消し去るヤンキー・パワー / マニュエル・ヤン
緊急特集*相模原障害者殺傷事件
【エッセイ】
「事件」の特異性と普遍性を見つめて / 森 達也
障害と高齢の狭間から / 上野千鶴子
ぼちぼちの人間世間へ / 最首 悟
この不安をどうしたら取り除くことができるのか / 大澤真幸
「日本教」的NIMBYSMから遠く離れて / 斎藤 環
「個人の尊重」を定着させるために / 木村草太
【「当事者」からの視点】
事件の後で / 熊谷晋一郎
相模原障害者虐殺事件を生み出した社会 その根底的な変革を / 尾上浩二
相模原市障害者殺傷事件から見えてくるもの / 中尾悦子
相模原市で起きた入所施設での大量虐殺事件に関して / 白石清春
「言葉に詰まる自分」と向き合うための初めの一歩として / 星加良司
【反復する優生思想──障害をめぐる生政治】
反ニーチェ / 市野川容孝
「生きるに値しない生命終結の許容」はどのように語られたか / 大谷いづみ
優生は誰を殺すのか / 杉田俊介
事件が「ついに」起こる前に「すでに」起こっていたこと / 児玉真美
【「障害者殺し」の系譜――運動史からの問い】
七・二六殺傷事件後に 2 / 立岩真也
「殺意」の底を見据えること / 荒井裕樹
相模原障害者施設殺傷事件と優生思想 / 廣野俊輔
【医療観察と「社会防衛」――精神障害をめぐるポリティクス】
精神医療と司法・警察の「入り口」と「出口」という問題系 / 高木俊介
”役に立たない” ”危険な人間”二つの苦しみ / 桐原尚之
精神障害者の立場からみた相模原障害者殺傷事件 / 船橋裕晶
【介護労働の現在】
介護者は「生気の欠けた瞳」をしているのか / 深田耕一郎
障害者地域自立生活支援の現場から思うこと / 渡邉 琢
津久井やまゆり園の悲劇 / 西角純志
【憎しみの時代ヘイトクライムとしての相模原事件】
「これはヘイトクライムである」の先へ / 明戸隆浩
このいま、想像力の圧倒的な欠如 / 岡原正幸
土地の名前は残ったか? / 猪瀬浩平
研究手帖 ステロイドと「薬剤化」 / 牛山美穂