定価2,420円(本体2,200円)
発売日2016年9月16日
ISBN978-4-7917-6945-2
巨人、社会学のすべてを語る
なぜ社会学なのか、社会学で何を語ることができるのか、そして社会学はわたしたちに何をもたらしてくれるのか。先駆的理論で世界を論じつづけてきた著者が、社会学の核心を4つのテーマであきらかにする。社会学を志すすべての人におくる決定版。
【目次】
まえがき
序文
第1章 社会学とは何か
人間の経験との会話の意味
社会学と文学
科学と芸術
社会学と神学
社会学と科学
第2章 なぜ社会学するのか
制度化がもたらしたもの
ビンの中のメッセージ
社会学的解釈学とは
今日の社会学が置かれた状況
読者との関係
第3章 社会学するにはどうすればよいか
自問することと価値を問い直すことの意義
オルタナティヴな社会学の構想
メタファーの有用性
リキッド・モダニティの行き着く先
誰に向けて語るべきか
第4章 社会学はいかにして達成されるか
社会学は真剣に受け止めてもらえるか
批判的社会理論の課題
現代社会とどう向き合うか
訳者あとがき
人名索引
[原題] WHAT USE IS SOCIOLOGY?
[著者] ジグムント・バウマン(Zygmunt Bauman)
一九二五年ポーランド生まれ。イギリスのリーズ大学名誉教授。邦訳書に『リキッド・モダニティ――液状化する社会』、『近代とホロコースト』(いずれも大月書店)、『コラテラル・ダメージ――グローバル時代の巻き添え被害』、『リキッド化する世界の文化論』(いずれも青土社)、『コミュニティ――自由と安全の戦場』(筑摩書房)他多数。
[著者] ミカエル・ヴィード・ヤコブセン(Michael-Hviid Jacobsen)
デンマークのオールボー大学教授(社会学)。
[著者] キース・テスター(Keith Tester)
イギリスのハル大学教授(社会学)。リーズ大学バウマン・インスティテュート客員教授。
[訳者] 伊藤茂(いとう・しげる)
翻訳家。訳書に、Z・バウマン『新しい貧困――労働・消費主義・ニュープア』、Z・バウマン+D・ライアン『私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について』(いずれも青土社)、A・グプティル他『食の社会学――パラドクスから考える』(NTT出版)、R・コーエン+P・ケネディ『グローバル・ソシオロジーⅠ・Ⅱ』(共訳、平凡社)他。