定価1,980円(本体1,800円)
発売日2016年9月21日
ISBN978-4-7917-6951-3
詩作をはじめて70余年。
その間、豊かな感受性をもって
言葉に接してきた詩人が、
言葉の本質と相貌を省察した、
書き下ろしソネット20篇。
言葉に躓き、言葉に迷わされるから、心やさしい私たちは
言葉の怖しさを知っているから、いつも謙虚に、つつましく
いとおしさをもって、言葉に接するのだ。
第35回現代詩人賞受賞
[著者] 中村稔(なかむら みのる)
1927年、埼玉県大宮生まれ。詩人・弁護士。一高・東大法学部卒、『世代』同人。1950年、書肆ユリイカから詩集『無言歌』を処女出版。詩集『鵜原抄』(高村光太郎賞)、『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞)、『浮泛漂蕩』(藤村記念歴程賞)、伝記『束の間の幻影 銅版画家駒井哲郎の生涯』(読売文学賞)、自伝『私の昭和史』(朝日賞、毎日芸術賞、井上靖文化賞)ほか、著書多数。