定価1,430円(本体1,300円)
発売日2016年8月27日
ISBN978-4-7917-0314-2
■私が出会った人々*9
故旧哀傷・高原紀一 / 中村稔
■記憶の海辺——一つの同時代史*17
海辺のカフカ あるいはつとめを終えること / 池内紀
■詩
「自由」詩概観 / 四元康祐
油蝉 / 和合亮一
特集*新海誠――『ほしのこえ』から『君の名は。』へ
■インタビュー
“かたわれ時”に出逢うもの / 新海誠 聞き手=中田健太郎
ふたりの声が合わさるとき / 神木隆之介 聞き手=編集部
音の走る場所 / RADWIMPS(野田洋次郎・桑原彰・武田祐介)
■『君の名は。』とここにあるもの
新海誠のクラウドメディア / トーマス・ラマール 訳=大﨑晴美
古代を橋渡す / 木村朗子
ぼくたちはいつかすべて忘れてしまう――『君の名は。』と『シン・ゴジラ』について / さやわか
彗星の流れる「風景」 『君の名は。』試論 / 渡邊大輔
新海誠の「風景」の展開 / 河野聡子
新海誠の結節点/転回点としての『君の名は。』 / 石岡良治
■アニメーションという“光”のかたち
色彩と陰影の向こうに / 丹治匠+中田健太郎
横切っていくものをめぐって / 中田健太郎
この夢のような世界 / 土居伸彰
“新海誠らしさ”とは何か / 藤津亮太
新海誠を「ポスト宮崎駿」「ポスト細田守」と呼ぶのは金輪際やめてもらいたい。 / 飯田一史
■ふたたび〈風景〉へ
はじめに声ありき 『彼女と彼女の猫』論 / 大久保清朗
中味のない風景 新海誠と風景の「北関東性」をめぐって / 畠山宗明
憧憬の鎮まる場所へ 新海誠作品の根底を貫くもの / 大野真
緑の領域 『言の葉の庭』における光と影の中間的表現 / 細馬宏通
砂漠の世界でのもつれ合い / イアン・コンドリー 訳=増田展大
多挙動風景 動く絵画‐写真としての新海誠 / 荒川徹
■セカイ系から遠く離れて
新海誠主要作品解説 / 渡邉大輔
■今月の作品
伊口すみえ・草野青人・村崎友里恵・呉基禎・四塚麻衣
選=三角みづ紀
■われ発見せり
ラスト・ネヴァー・スリープス / ニイマリコ