定価1,430円(本体1,300円)
発売日2016年7月27日
ISBN978-4-7917-0312-8
■私が出会った人々*8
故旧哀傷・松田耕平 / 中村 稔
■記憶の海辺――一つの同時代史*16
人生はされどうるわし あるいは『ファウスト』訳のこと / 池内 紀
■詩
交差点 / 小林坩堝
やもりの卵の殻は白い。 / 清水あすか
■耳目抄*338
この現実 / 竹西寛子
■特別掲載
映画は〈難民流入〉をどうとらえるか 第六六回ベルリン映画祭に見るドイツ映画 / 瀬川裕司
特集*あたらしい短歌、ここにあります
■対談
ささやかな人生と不自由なことば / 穂村 弘 最果タヒ
■短歌/イラスト
愛たいとれいん / 雪舟えま
■新作5首
舟の尾 / 俵 万智
あんぐり五首 / 巻上公一
平成私事 / 戸川 純
ミヤネ屋を見る / 斉藤斎藤
解散主義 / 瀬戸夏子
蕩児 / 結崎 剛
共喰いする鳩 / 井上敏樹
書物物語 / 福永 信
胸ときめいて / 木下古栗
記憶を浚うとふと底にざらつく、日々の澱 / ミムラ
世田谷の善き友たち / 壇蜜
片目で語れ / DARTHREIDER a.k.a.Rei Wordup
花を枯らさないための暮らし / 澤部 渡
生きていないわたし / 雨宮まみ
双極卍解/わたしはくたばりたくない / ルネッサンス吉田
■共作
あの声とあの恋 / 木下龍也+尾崎世界観
■ある歳月の記憶
短歌と非短歌の歌合 詠むことの永遠と新しさについて / 岡井 隆 聞き手=東直子
歌文半世紀 幻の夢をうつゝに見る人は☆序章 / 須永朝彦
マルシェとしての『かばん』 遊びをせんとや / 井辻朱美
短歌の新しさ / 加藤治郎
インターネットと短歌 / 荻原裕幸
■うたびとたちの現在地
共感は時空を超えて / 鳥居 聞き手=編集部
比較の詩型 そして比較できないもの / 吉川宏志
カラスウリの花と顕微鏡 / 永田 紅
〈それ以後〉の空 / 井上法子
またいつかはるかかなたですれちがうだれかの歌を僕が歌った / 枡野浩一 佐々木あらら
そのオモチャ箱には念力家族が入っていた / 佐東みどり
僕が「君」のことを詠う理由 / 鈴掛 真
純粋病者のための韻律 / 梅﨑実奈
■受肉する詩歌
□街のみる夢 『月に吠えらんねえ』の世界 / 清家雪子 聞き手=黒瀬珂瀾
■三十一文字のポエティクス
タブーのない短歌の世界を 「歌会始」を通して考える / 内野光子
現代詩と短歌 翡翠少年 / 藤井貞和
《教養》としての《性愛》 / 石井辰彦
文体は、あなたである。 主に正漢字を巡って / 黒瀬珂瀾
現代短歌とフランス文学 抒情詩の〈私〉をめぐって / 吉田隼人
たたたたたたた魂の走る部屋 歌会とコミュニケーションについて / 石井僚一
■資料
あたらしい短歌のキーワード15 / 石川美南+山田 航
■今月の作品
深沢レナ・神山紗良・竹村転子・四塚麻衣・井戸川射子
選=三角みづ紀
■われ発見せり
文化について / 大久保 遼