現代思想2015年3月臨時増刊号 特集=シャルリ・エブド襲撃/イスラム国人質事件の衝撃

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現代思想2015年3月臨時増刊号 特集=シャルリ・エブド襲撃/イスラム国人質事件の衝撃

定価1,430円(本体1,300円)

発売日2015年3月

ISBN978-4-7917-1296-0

【討議】
罠はどこに仕掛けられたか / 西谷 修+栗田禎子

【シャルリ・エブド襲撃事件】
死者たちのための、そして生者たちのための三つの語 / E・バリバール/松葉祥一訳
赤旗とトリコロール / A・バディウ/箱田 徹訳
パリの襲撃事件は、欧米の怒りが偽善であることを示している / N・チョムスキー/佐野智規訳
シャルリー・エブドからグローバル戦争へ? トニ・ネグリへの二つの質問 / T・ネグリ/中村勝己訳
最悪の者らは本当に強烈な情熱に満ち満ちているのか? / S・ジジェク/清水知子訳
一月七日以前 アラブ人の友人たちとの対話から / 鵜飼 哲
圏外の名のために / 港 千尋
パリの連続襲撃事件を考える 南からの政治経済学 / 勝俣 誠
我々はいったいどうしたら自殺できるのか。 「シャルリ・エブド」襲撃事件について / 廣瀬 純
「そもそも必要のないことだった」 / T・アリ/吉田 裕訳
パリ襲撃の後で 新しい<啓蒙>のとき / P・ミシュラ/小川 緑訳
微笑むムスリム 銃は置いていけ、カンノーリをとってくれ / H・ダバシ/若林千代訳
パリの策謀 レイシズム・イスラム恐怖症・ヨーロッパにおける資本主義の危機 / H・キャンベル/原 民樹訳
世界が悲嘆に暮れるなかで、権力が政治をつくりあげる / V・プラシャド/木下ちがや訳


【「私たちはシャルリ」か】
私はシャルリ・エブドではない / A・アドラ/小田原 琳訳
「私はチャーリー・チャップリンだ」 / S・サンド/コリン・コバヤシ訳
「屑」のシャルリ-は、不安への応答-発話となり、「切れ目coupure」-主体を構成した / 樫村愛子
ムスリムたちにとってのフランス / 山下泰幸
フランス郊外と都市政策の変容 貧困の撲滅から貧困の管理へ / 森 千香子
永劫回帰する「郊外」、あるいは人種を巡るフランスの認識論的危機について / 太田光海
パリのテロ惨劇後、何を語るのか? 移民世代の視点から / Y・ブースーマ/コリン・コバヤシ(聞き手/訳)
シャルリー・エブドはレイシストでない? 君たちがそう言うのなら…… / O・シラン/笠木 丈+樫田祐一郎+須納瀬 淳訳

【ウェルベック『服従』を読む】
ウェルベックは陰鬱なジハーディストだ / F・ベンスラマ/松葉祥一訳
未来からの回想が照らし出す現在 ミシェル・ウェルベック『服従』についての所感 / 平田 周

【インタビュー】
共滅する欧米中心主義と日本 / 板垣雄三/岩上安身(聞き手)
「イスラーム国」を読み解く その来歴と原理 / 臼杵 陽/土井敏邦(聞き手)

【事件をつなぐもの】
「それは誰のイスラームなのか」 / 酒井啓子
イスラームという名のテロリズム パリ風刺画事件と「イスラーム国」をつなぐもの / 臼杵 陽
ポスト世俗主義時代における原理主義的アイデンティティ・ポリティクス / 土佐弘之
暴力と憎しみのなかで何を語るべきか シリアからフランス、日本へ / 末近浩太
Charlie Hebdo的〈ダーイシュ〉をめぐる走り書き的覚書 / 鈴木規夫

【イスラム国とは何か】
価値観を共有しない敵との対話は可能か イスラーム国との場合 / 中田 考
シリア内戦とイスラム国 / 黒木英充
イスラーム国とは何か / V・プラシャド/粟飯原文子訳