定価1,430円(本体1,300円)
発売日2016年6月27日
ISBN978-4-7917-0310-4
■私が出会った人々*7
故旧哀傷・磯輪英一 / 中村稔
■記憶の海辺――一つの同時代史*15
一日の王 あるいは山と川と海 / 池内紀
■詩
テレビで見る海底の世界 ホイットマン管見 / 小笠原鳥類
特集*ニッポンの妖怪文化
■対談
妖怪たちのいるところ――水木しげる以降の文化のゆくえ / 小松和彦 京極夏彦
■〈妖怪〉の読みかた
小泉八雲と井上円了の「妖怪不思議」 / 池田雅之
妖怪と公共 / 畑中章宏
伝承から表象へ 現代妖怪イメージの起源 / 香川雅信
妖怪の尊厳 / 加門七海
「インスマスの影」のごとく 『化物草子』と漢文文献 / 田中貴子
体系化される「妖怪」 / 木場貴俊
■創作
かえりみち / 大庭賢哉
穴のあいた顔 / 高原英理
野風 / 米澤穂信
歯痛と鬼 / 田辺青蛙
携帯電話たちはまだ / 藤野可織
あの妖怪図鑑を作った男 / 峰守ひろかず
鵺 / 西岡兄妹
■闇にひそむものたち
妖怪見るべし、読むべし、戦うべし / 藤田和日郎 聞き手=東雅夫
顔を奪うむじな 泉鏡花「古貉(ふるむじな)」の妖怪像 / 清水潤
現代妖怪文学史逍遙 / 東雅夫
歌舞伎の妖怪 呪術・演劇・遊び / 横山泰子
近世妖怪画の技法 「見えない世界」をいかに描くか / 近藤瑞木
春画・妖怪画・江戸の考証学 〈怪なるもの〉の視覚化をめぐって / 鈴木堅弘
美術に表われた妖怪 「大妖怪展」によせて / 安村敏信
■あなたの隣にあるふしぎ
妖怪ミーツライトノベル! 古典からエンターテインメントへ / 峰守ひろかず 聞き手=伊藤慎吾
ライトノベルの妖怪像 / 伊藤慎吾
オバQ=妖怪? ジバニャン=幽霊? サブカルチャーにおける妖怪・オバケ・幽霊 / 今井秀和
妖怪は紙とインクでできている マンガの中の妖怪文化 / 飯倉義之
■今月の作品
佐々木貴子・四塚麻衣・村崎友里恵・竹村転子・芦原根無 / 選=三角みづ紀
■われ発見せり
五月のミステリー / 柴田聡子