定価1,361円(本体1,238円)
発売日1999年1月
ISBN978-4-7917-1041-6
■連載――私の一宮巡詣記 第4回
聖家族と女神の伝統 武蔵・下野・上野 / 大林太良
■歩行と思索
ドキュメンテーション過程へのユーザ参加 / 岩谷宏
■特別掲載
基盤喪失の哲学 アドルノ思想における伝統概念について / 河原理
特集=ジェンダー・スタディーズ
【討議】
ジェンダー・トラブル / 上野千鶴子+竹村和子
【インタヴュー】
ジェンダー・スタディーズへの招待 / 若桑みどり
【制度】
「自己決定」 をめぐるジレンマについて / 江原由美子
フェミニスト経済学という可能性 / 足立眞理子
【「他者」】
彼女の「正しい」名前とは何か 「女性」、「パレスチナ人」 それとも 「フィラスティニーヤ」? / 岡真理
ブエノスアイレスへの道 白人女性売買小論 / 林みどり
【イメージ】
ミュージアム展示のジェンダー 日本軍 「慰安婦」 歴史館を訪ねて / 千野香織
表現、流通、セクシュアリティ 「アラーキー」 写真と意味形成の磁場 / 萩原弘子
物語絵巻を見る ジェンダー・ネイションの領域を構築する力に抗って / 池田忍
【近代】
〈告白〉を微分する 明治四〇年代における異性愛と同性愛と同性社会性のジェンダー構成 / 飯田祐子
近代文学史の記憶/忘却 / 佐藤泉
〈対幻想〉は超えられたか 『死の棘』 における共犯と逸脱 / 鈴木直子
家父長制の系譜学 / 千田有紀
【セクシュアリティ】
セクシュアリティの 「応用問題」 / 河口和也
ネオ・リベラリズムと性暴力 / 浅野千恵
境界攪乱へのバックラッシュと抵抗 「ジェンダー」 から読む 「環境ホルモン」 言説 / 北原恵
消費する男、処理される女、その間に賭けられた同性愛 / ジョナサン・マーク・ホール
■研究手帖
プラスティネーション / 雑賀恵子