定価1,281円(本体1,165円)
発売日1996年10月
ISBN978-4-7917-0007-3
■日付のない日記*5
土、日曜はバス / 田中小実昌
■石の軌跡*7
チェザレの家 / 須賀敦子
■耳目抄*156
海の彼方で / 竹西寛子
■詩
窓辺の構造体 / 鈴木志郎康
驢馬のマーク / 倉石信乃
■掌篇・白のフラグメント
白い鎖 / 三枝和子
特集*ドゥルーズ『シネマ』を読む
【本邦初訳】
『シネマ』 英語版序文 / ジル・ドゥルーズ (訳=木村建哉)
【DによるD】
観客としての哲学者の肖像 / ジル・ドゥルーズ [聞き手=エルヴェ・ギベール] (訳=野崎歓)
【全貌】
映画の本性 ドゥルーズとベルクソン / 前田英樹
ドゥルーズ 『シネマ』 の全体像 / 木村建哉
【image-mouvement】
映画の分類学 / マリー=クレール・ローパース (訳=暮沢剛巳)
物質の眼差し、世界の欠伸 / 澤野雅樹
【image-temps】
称讃し愛するもののために / 丹生谷貴志
イマージュの空隙 / 宇野邦一
【 『シネマ』 以前】
思考の不能と映像体験 アルトーが映画を信じていたころ / 四方田犬彦
ロブ=グリエによるロブ=グリエ / アラン・ロブ=グリエ (訳=三浦信孝+福崎裕子)
【 『シネマ』 以後】
自転車の記憶 ジル・ドゥルーズと北野武のあいだ / 堀家敬嗣
ドゥルーズ 『シネマ』 と映画の現在 / 兼子正勝
【ヌーヴェル・ヴァーグ】
ドゥルーズに映画を教えた男 セルジュ・ダネーとの遭遇 / 野崎歓
ドゥルーズによるゴダール ヌーヴェル・ヴァーグ以後とはなにか / 中条省平
【資料】
~『シネマ』 インデックス 全監督・作品リスト~
ミケランジェロ・アントニオーニ / 廣瀬純
ロベール・ブレッソン / 伊藤洋司
カール・テホ・ドライヤー / 廣瀬純
セルゲイ・M・エイゼンシュテイン / 堀家敬嗣
フェデリコ・フェリーニ / 渡辺敦彦
ジャン=リュック・ゴダール / 堀家敬嗣
デイヴィッド・ウォーク・グリフィス / 篠儀直子
アルフレッド・ヒッチコック / 森田祐三
黒沢明 溝口健二 / 木下千花
小津安二郎 / 常石史子
アラン・レネ / 堀家敬嗣
ジャン・ルノワール / 木下千花
アラン・ロブ=グリエ / 堀家敬嗣
ロベルト・ロッセリーニ / 木下千花
ハリウッド・ミュージカルの作家たち
スタンリー・ドーネン ジェリー・ルイス ヴィンセント・ミネリ / 篠儀直子
オーソン・ウェルズ / 堀家敬嗣
ソヴィエト・モンタージュ派の作家たち
A・ドヴジェンコ V・プドフキン ジガ・ヴェルトフ / 廣瀬純
ドイツ表現主義の作家たち
フリッツ・ラング F・W・ムルナウ G・W・パプスト R・ヴィーネ / 廣瀬純
フランス戦前派の作家たち
ルネ・クレール J・エプスタン アベル・ガンス J・グレミヨン M・レルビエ ジャン・ヴィゴ / 廣瀬純
ゴダール以後の作家たち
ジャック・ドワイヨン マルグリット・デュラス ジャン・ユスターシュ
フィリップ・ガレル ストローブ&ユイレ H・J・ジーバーベルク / 伊藤洋司
[参考資料] 『シネマ』 内容一覧
結晶 [図版構成] / 編=堀家敬嗣
■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] パッションとしてのロック批評 ニック・ケント 『ロックの裏側』 / 陣野俊史
[フランス] 蜜蠟の封印 アヴィニヨンのメレディス・モンク / 副島博彦
[ドイツ] オンナ万歳! シュトレールヴィツの 『誘惑』 / 園田みどり
[イタリア] 翻訳をめぐるタブッキの短篇 / 堤康徳
[ラテンアメリカ] ジャーナリズムへの復帰 ガルシア=マルケス 『ある誘惑のニュース』 / 安藤哲行
[ロシア] ロシア・シンボリズム再評価の兆し / 上野理恵
[香港] パートナーは期限切れの日に替わる 王家衛 『天使の涙』 / 藤井省三
[幻想通信――電脳幻影不思議箱] アート系CD-ROMの可能性 / 大瀧啓裕
■遠い街
ドクトゥール・ウルサン / 堀江敏幸
■今月の作品
宋敏鎬 蓑輪礼子 田副美紀子 うにまる / 選=飯島耕一
■われ発見せり
晩夏隠里考 / 武村知子