定価1,281円(本体1,165円)
発売日1996年9月
ISBN978-4-7917-0006-6
■日付のない日記*4
一週間 / 田中小実昌
■耳目抄*155
小さくない風穴 / 竹西寛子
■詩
花虫類奇譚 / 窪田般彌
小詩集 聖域 / 高橋順子
アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)
性交誌上主義 / 片岡直子
■掌編――白のフラグメント
白い月 / 三枝和子
特集*還ってきたセザンヌ
【エッセイ】
なぜピュジェなのか / 阿部良雄
ハリネズミの視線 / 粟津則雄
破壊者としてのセザンヌ / 若桑みどり
【セザンヌの現在】
グラン・パレのセザンヌ
セザンヌ初個展から一〇〇年目を迎えて / フランソワーズ・カシャン (訳=飛嶋隆信)
近代性の転換点におけるセザンヌ セザンヌ展案内 / イザベル・カン (訳=松浦寿夫)
セザンヌ サントネール ストライキ 百年祭の大回顧展に出会って / 小林康夫+松浦寿夫
【欲望】
セザンヌの女たち / フィリップ・ソレルス (訳=岡本健)
茫然自失の中で問うこと / 丹生谷貴志
セザンヌの睾丸 / ジャン=クロード・レーベンシュタイン (訳=松岡新一郎)
『セザンヌ解釈』 なぞなぞ遊び / 浅野春男
【筆触/色彩】
色彩の幾何学 / ユベール・ダミッシュ (訳=松岡新一郎)
セザンヌの教え / 松浦寿夫
セザンヌの白 / 鈴村和成
【感覚の表現】
プッサン伝説 / リチャード・シフ (訳=飛嶋隆信+松岡新一郎)
セザンヌと絵画記号 / 前田英樹
【移動――南へ】
絵のなかの絵 / ペーター・ハントケ (訳=石光輝子)
彩られた感覚 セザンヌとマチス / 天野知香
セザンヌとブラックの間のエスタック
絵の主題から絵画的モティーフへ / クロード・G・フロンティジ (訳=飛嶋隆信)
【日本への開かれ】
日本におけるセザンヌ受容史の一断面
一九二〇年代の人格主義的セザンヌ解釈の形成と行方 / 永井隆則
現代のサント=ヴィクトワール山はどこにあるか? / 藤幡正樹
【資料】
セザンヌとの対話 / 編訳=大屋美那
セザンヌ・キーワード辞典 セザンヌ理解のための(に抵抗する?)12の言葉
/ 編=上野匡太+河本真理+瀧本雅志+當間千代子+松岡新一郎
ポール・セザンヌ年譜 / 岸清香+柴田勢津子+松岡新一郎
■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] 自己の記憶との対話 S・エリクソン 『アムネジアスコープ』 / 上岡伸雄
[イギリス] ロンドンの空の下 詩人たちのオリンピック / 白石かずこ
[フランス] ローカルに編み直されるヨーロッパの即興シーン
ジョエル・レアンドルの来日に寄せて / 福島恵一
[イタリア] ナーポリの人間学 / 芝田高太郎
[ラテンアメリカ] メキシコのポサーダ展 / 安藤哲行
[ロシア] 永遠の未完 セルゲイ・クリョーヒン追悼 / 鈴木正美
[中国] 中国知識人のカンバセーション・ピース 『家書――巴金蕭珊書信集』 / 山口守
[台湾] 張愛玲逝きてなお 国際シンポジウムのことなど / 池上貞子
[日本] 映画作家・大木裕之の仕事 / 石原郁子
[幻想通信――電脳幻影不思議箱] アート系CD‐ROMの問題 / 大瀧啓裕
■遠い街
床屋嫌いのパンセ / 堀江敏幸
■今月の作品
入江田吉仁 田副美紀子 伊井とも子 松田久美子 / 選=飯島耕一
■われ発見せり
カフカとプラハ / 田尻芳樹