ユリイカ1996年3月号 特集=ネイチャーライティング

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定価1,281円(本体1,165円)

発売日1996年3月

■石の軌跡*3
  ヴェネツィア / 須賀敦子

■新ビデオラマ――もうひとつの映画館*第14夜
  たのしくなければ映画ではない ハワード・ホークス監督 『特急二十世紀』 / 山田宏一

■耳目抄*151
  回顧と表現 / 竹西寛子

■いかにして女性の哲学は可能か*第11講
  分離的他者関係 / 三枝和子

■詩
  平成遙かなり / 清水昶
  軍鶏のことなど / 佐々木幹郎
  浜辺の論理 他一篇 / 建畠晢

■男と男のいる映画
  めすとおすとさえ申したきこのアメリカの男たち / 淀川長治

追悼=柴田南雄
  柴田南雄氏を送る / 遠山一行

特集*ネイチャーライティング  

【現代アメリカン・ネイチャーライティング・アンソロジー】
アポロギア / バリー・ロペス (訳=高田賢一)
ケープコッド 過去・未来 / ロバート・フィンチ (訳=村上清敏)
イエローストーン 場所のエロティクス / テリー・テンペスト・ウィリアムス (訳=木下卓)
鹿の贈り物 / リチャード・ネルソン (訳=外岡尚美)
歩く / リンダ・ホーガン (訳=中川僚子)
根を持たぬ生き方 / ジョン・ダニエル (訳=太田雅孝)

【ネイチャーライティングを読む】
新世界の夢と環境の現実 / ローレンス・ビュエル (訳=尾崎俊介)
表象と現存 現代ネイチャーライティングの方法的懐疑 / 野田研一
コミュニティ・エッジ・エピファニィ / 伊藤詔子

【「自然」の政治学】
埋め込まれたレトリック/独立したレトリック
 アメリカン・ネイチャーライティングにおける認識論と政治 / スコット・スロヴィック (訳=結城正美)
囲い込まれる 「自然」 / 荒このみ
ネイチャーライティングへの軽い疑問 / 越智道雄

【ナチュラリストと文学】
アメリカ文学のテクストにおける 「自然」 / 志村正雄
パタゴニア ふたたび / 越川芳明
ポストモダンな 「自然」 の本性 / 佐藤良明
ソローの散歩 「アメリカ」という名の自然を求めて / 笹田直人
ウォールデンの浜辺で ネイチャーライティングを解放する / 巽孝之+今福龍太

【資料】
ネイチャーライティング・キーワード集 / 編=山里勝己
アメリカン・ネイチャーライティング・ブックガイド30 / 編=高田賢一
ネイチャーライティング邦訳文献リスト

■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] ナルシシズムの地獄 モーツァルト 『ドン・ジョヴァンニ』 / 本橋哲也
[フランス] 人恋しさについて / 堀江敏幸
[フランス] 音楽の憎しみ キニャールの新たな 『小論集』 / 高橋啓
[ドイツ] ダンスの生成 ウルス・ディートリヒの 『突然、そこに・・・・・・』 / 副島博彦
[イタリア] アウトサイダーとグル デ・カルロの新作 『ウート』 / 堤康徳
[ラテンアメリカ] エビータは聖女か アベル・ポッセ 『エバの情熱』 / 新谷美紀子
[ロシア] アンドレーエフ 『世界の薔薇』 スターリン時代の神秘思想 / 佐藤雄亮
[幻想通信――電脳幻影不思議箱] SF百科事典とコーヒーテーブル・ブック / 大瀧啓裕

■映画一〇一年
  映像のバロック ラウル・ルイスとの対話 / ラウル・ルイス
   [聞き手=クリスティーヌ・ビュシ=グリュックスマン+ファブリス・ルヴォー・ダロンヌ] (訳=大里俊晴)

■今月の作品
  大沼夏樹 中野雅哉 斎藤明徳 / 選=飯島耕一

■われ発見せり
  スーパーマゾヒスト逝く / 柳下毅一郎