ユリイカ1998年10月号 特集=60年代ゴダール

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ユリイカ1998年10月号 特集=60年代ゴダール

定価1,361円(本体1,238円)

発売日1998年10月

ISBN978-4-7917-0037-0

■時の装飾法*7
  哲学者の時間(上) / 中沢けい

■耳目抄*174
  夕闇の花 / 竹西寛子

■ア○ス*7
  だるまさんがころんだ / しりあがり寿

■詩
  報復 / 清水昶
  しずく / 吉田加南子
  来意 / 来住野恵子
  縦走路 数年おきのケルン / 中川千春

追悼=田村隆一
  田村隆一を送るバラード / 加藤郁乎
  田村隆一、往く 詩の世界のクロサワ / 白石かずこ
  アテナイの指環 Athens朝,September 10,1998,「詩人T氏」 を哀傷いたんで、・・・・・・ / 吉増剛造
  見えない鳥 田村隆一追悼 / 佐々木幹郎
  遁走 / 加藤祥造
  砂の食卓 / 新倉俊一
  書家・田村隆一頌 / 石川九楊

特集*60年代ゴダール  

【ゴダールは語る】
わが読書 / ジャン=リュック・ゴダール [聞き手=ピエール・アスリーヌ] (訳=細川晋)

~ゴダール初期短篇作品フィルモグラフィ~
 1959年以前
   『コンクリート作業』(1954)
   『コケティッシュな女』(1955)
   『男の子の名はみなパトリック』(1957)
   『シャルロットとジュール』(1958)
   『水の話』(1958)
 1959年以降、1968年以前
   『新・七つの大罪 第5話 「怠けの罪」』(1961)
   『ロゴパグ ゴダール篇 「新世界」』(1962)
   『立派な詐欺師』(1963)
   『パリところどころ 第5話 「モンパルナスとルヴァロワ」』(1965)
   『愛すべき女め・女めたち 第6話 「二〇〇一年愛の交換 “未来”」』(1966)
   『愛と怒り 第4話 「愛」』(1967)
   『ベトナムから遠く離れて 第6章 「カメラの眼」』(1967)

【『勝手にしやがれ』(1959)】
それは 『勝手にしやがれ』 からはじまる / ラウル・クタール [聞き手・構成=山田宏一]

【『小さな兵隊』(1960)】
出演して映画は自分の子供のようなもの / アンナ・カリーナ [聞き手=鈴木布美子]

【『女は女である』(1961)】
若いあなたにピッタリ!セックスと愛がいっぱい! / 寺尾次郎

【『女と男のいる舗道』(1962)】
やさしさの記号表現シニフィアン / ジルベルト・ペレス (訳=細川晋)

【『カラビニエ』(1963)】
俺たちがゴダールを観なくなった理由 / 瀬々敬久+井土紀州

【『軽蔑』(1963)】
アマー・タイム ummer Time:1998, 7‐8 / 松本圭二

【『はなればなれに』(1964)】
Bande a Part 『はなればなれに』 大好き / 構成・文=湯山玲子 イラスト=長崎訓子

【『恋人のいる時間』(1964)】
「ゴダールというもの」 つまり 「ゴダール一般」 / 岸野雄一

【『アルファヴィル』(1965)】
未来都市の迷路を抜けたら宇宙が発狂していた / 遠山純生

【『気狂いピエロ』(1965)】
血と赤のページ 『気狂いピエロ』 論 / 鈴木一誌

【『男性・女性』(1966)】
フラッパー 1965‐1968の彷徨うセネカ / 稲川方人

【『メイド・イン・USA』(1966)】
ゴダールの犯罪映画 『暗黒街の顔役』 から 『不思議の国のアリス』 へ / 中条省平

【『彼女について私が知っている二、三の事柄』(1966)】
十月、昼下がり。鏡にうつっている一一の本文テクストからの一八〇の断片フラグマンによる一〇の場景タブロー / 常石史子

【『中国女』(1967)】
彼との生活は映画との出会い / アンヌ・ヴィアゼムスキー [聞き手=鈴木布美子]

【『ウィークエンド』(1967)】
GODARDises[ゴダルディーズ] / ジャン=ピエール・リモザン (訳=森田祐三)

【ゴダールの予告篇】
「近日公開、当劇場にて」 / 採録・文=筒井武文 映像組版=古賀弘幸

 

■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] 喪失感のたちこめる西部劇 C・マッカーシー 『平原の町々』 / 上岡伸雄
[フランス] 虐殺された詩人 / 椎名亮輔
[ドイツ] 生きかたはシンプルに、描きかたはクールに インゴ・シュルツェの転換期小説 / 園田みどり
[イタリア] 海のかなたの戦争 エッリ・デ・ルーカとイスキア島 / 堤康徳
[スペイン] スペインを旅して / 安藤哲行
[ロシア] 袋小路はなぜ果てしないか / 望月哲男
[ロシア] 辺境と亡命、そして前衛 トリオ・ウラジーミルの来日によせて / 鈴木正美
[中国] 原稿料の物語 / 加藤三由紀
[幻想通信――電脳幻影不思議箱] ロール・プレイング・ゲームの原点 / 大瀧啓裕

特別掲載――世界文学の現在
  詩――抒情の仕掛け / オリヴィエ・カディオ [聞き手=アニエス・ディソン] (訳=水野雅司)

■今月の作品
  笹野裕子 山下正幸 柳梟樹 水野勝浩 うざとなおこ / 選=入沢康夫

■われ発見せり
  テクストの認知論に向けて / 中村三春