ユリイカ1998年5月号 特集=文字

-西夏文字からデジタルフォントまで-

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ユリイカ1998年5月号 特集=文字

定価1,571円(本体1,429円)

発売日1998年5月

ISBN978-4-7917-0030-1

■日付のない日記*最終回
  マツヒサ / 田中小実昌

■耳目抄*170
  詩心と学問 清水文雄氏を悼む / 竹西寛子

■時の装飾法*2
  占い師の時間(下) / 中沢けい

■ア○ス*2
  夜のコンビニ / しりあがり寿

■詩
  小詩集 仕草 / 中江俊夫
  鳥をめぐる断片、そして鈴木深真(しま)の物語 / 小池昌代
  アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)
  花鳥風月 / 仲嶺眞武

特集*文字 西夏文字からデジタルフォントまで

【文字の地政学】
ウラルト語を日本人が読めば・・・・・・ / 千野栄一
西夏文字解読の新段階 / 西田龍雄
イトバヤット語の調査と文字化 / 山田幸宏
中国女文字とその魅力 / 遠藤織枝
かなは平等のあかし 真名を男手と称したのに対して / 藤井貞和

【詩】
牛二題 / 多田智満子
ノイズの掟、 / 長澤忍

【「書く」 から始まる】
文字という虚構 / 石川九楊
フィギュラティーフ マサンのコレクションに寄せて / 高山宏
分裂病者の文字 / 福原泰平
アルファベットの回廊 / 武田雅哉
文字の意味と反意味 文字座標型絵画、五十音ポリフォニー / 中ザワヒデキ

【筆蝕とは何か】
書と詩が互いに恋い焦がれ 筆蝕が切り開く宇宙 / 吉増剛造+石川九楊

【「文」 字? 「文」 学?】
電脳文化と低脳、売文業 「漢字を救え!」 キャンペーンをめぐって / 金井美恵子
ヒエログリフとしての文字 / 千葉文夫
超絶短詩と文字横断性 / 篠原資明
水文字、猫の描く / 芳川泰久
“字体”という“事態” / 建畠晢

【文字の唯物論】
文字の不安 / 鈴木一誌

【タイポグラフィの現場から】
書を 「描く」 / 美登英利
石のエクリチュール断章 / 片塩二朗
タイプフェイス・デザイン 本木昌造追悼記事から考える / 小宮山博史
当今 「漢字問題」 卑見 / 府川充男
原稿通り !? 校正泣き笑い咄 / 小池和夫
“工業に立ち向かう文化”という幻想 「JIS批判」 翼賛体制は如何にして成立したのか? / 前田年昭

【資料】
文字文字するブックガイド123冊 / 編=古賀弘幸

■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] ZINEの作り方。ニューヨーク風。 / 角村隆
[イギリス] ピーターがやって来た世紀 九三年後の 『ピーター・パン』 / 安達まみ
[フランス] 暴力と喜劇の共存 A・デュポンテル監督 『ベルニー』 の主演女優に聞く / 陣野俊史
[ドイツ] 〈閉ざされた愛の映画〉とドイツ映画の内向 第四八回ベルリン国際映画祭 / 瀬川裕司
[イタリア] 人生は美しい ベニンニ監督、話題の新作 / 波津博明
[スペイン] ロルカ生誕百年をめぐるさざめき / 坂田幸子
[ロシア] モスクワの冬ふたたび ロシア版 『モスクワ日記』 / 鈴木正美
[香港] 大陸人の“たっぷり甘い”香港 陳可辛監督 『ラブソング』 / 藤井省三
[香港] 香港映画祭に名を隠して出品された中国のインディーズ映画
      無名 『極度寒冷』 / 四方田犬彦
[香港] 「交易」 を文化にした街で自転車を漕ぐこと
      エリック・コット(葛民輝)監督 『初恋』 / 鈴木清文
[幻想通信――電脳幻影不思議箱] 音楽ソフトの音質 / 大瀧啓裕

■今月の作品
  三上その子 幻花ナオ シル 浜田忠雄 うざとなおこ 谷中満 / 選=入沢康夫

■われ発見せり
  運動を貫く音 / 細馬宏通