定価1,571円(本体1,429円)
発売日1998年2月
ISBN978-4-7917-0026-4
■日付のない日記*21
バスにのって / 田中小実昌
■ことばの森*最終回
二一世紀の言語学 / 千野栄一
■耳目抄*168
作品の中の土地 / 竹西寛子
■詩
不、揃いの、フ、リム、光が / 吉増剛造
盲人のためのボタン (常に凹凸のある) / 関口涼子
ロビー / 中村和恵
■追悼=嵯峨信之
嵯峨信之を悼む / 那珂太郎
嵯峨信之さんを悼む / 入沢康夫
嵯峨さん追悼 / 川崎洋
晴れた空のように / 吉田加南子
■追悼=中村真一郎
中村真一郎さんの思い出 / 中村稔
詩人の死 / 飯島耕一
生きた知性の営み / 安藤元雄
特集*ポリセクシュアル 性とは何か
【〈性〉の歴史/物語】
わたくしの出発点はイデオロギー / 美輪明宏 [聞き手・構成=松尾寿子]
綺羅をかざった、男たち。 / 皆川博子
脂肪愛 VALISとキメラとPKD / 小谷真理
ヒジュラに学べ! トランス社会の倫理と論理 / 石井達朗+三橋順子+石川武志
【バイオセクシュアル】
女性にとってバイセクシュアリティとは? / 上村くにこ
その魅力は死神の・・・・・・ / マージョリー・ガーバー (訳=安野玲)
複雑さを否認すること クィア、レズビアン、ゲイの理論における
バイセクシュアリティの一蹴と流用 / クリストファー・ジェイムズ (訳=井川ちとせ)
それは、私の“こと” / 東玲子
【ゆらぐアイデンティティ】
キュロットとスカートはどう違う? / 藤野千夜 [聞き手・構成=松尾寿子]
こちらであるか、さもなければあちらであるしかない性の選択 / 松尾寿子
アイデンティティのインターセクションへ / 笹田直人
童貞であることの不安 / 小谷野敦
聖と性の歪みを越えて / 高杉弾
【アクティヴィズムの方へ】
ジェンダーの恐怖、ジェンダーの憤怒 / ケイト・ボーンスタイン (訳=浜野アキオ)
「女同士の連帯シスターフッド」 :それを現実に! / レスリー・ファインバーグ (訳=渡辺佐智江)
ジェンダー・ファッキング/ファッキング・ジェンダー?
ジェンダー・ブレンディング理論の進行形 / スティーヴン・ホイットル (訳=川田潤)
■ワールド・カルチュア・マップ
[フランス] 六〇年目のキックオフ / 陣野俊史
[ドイツ] 第三帝国の女性報道写真家 / 瀬川祐司
[ラテンアメリカ] 食の魔術 イサベル・アジェンデ 『アフロディテ』 / 新谷美紀子
[ロシア] 翻訳不可能な詩とはなにか バフィト・ケンジェーエフ / 鈴木正美
[中国] チベット文学の“転生” / 山口守
[幻想通信――電脳幻影不思議箱] 一年をふりかえって / 大瀧啓裕
■映画の現在
すべての記憶を背に、世界の始まりへ / マノエル・デ・オリヴェイラ [聞き手・構成=筒井武文]
視線の/と権力 / ヴィム・ヴェンダース [聞き手・構成=鈴木布美子]
■追悼=キャシー・アッカー
世界の夜明けの光の中で / キャシー・アッカー (訳=渡辺佐智江)
キャシー・アッカー死す / 渡辺佐智江
■追悼=サミュエル・フラー
サミュエル・フラー怒る 2 / サミュエル・フラー [聞き手・構成=山田宏一]
■遠い街
洋梨を盗んだ少女 / 堀江敏幸
■今月の作品
長澤忍 阿ト理恵 うにまる 中崎シホ 松原牧子 和賀岳 峯沢典子 / 選=入沢康夫
■われ発見せり
日本語の内と外 / インドラ・リービ