ユリイカ1998年1月号 特集=アントニオ・タブッキ

-現代イタリアの作家たち-

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ユリイカ1998年1月号 特集=アントニオ・タブッキ

定価1,571円(本体1,429円)

発売日1998年1月

ISBN978-4-7917-0025-7

■日付のない日記*20
  ひさしぶりに福岡へ / 田中小実昌

■ことばの森*11
  もう一つの文法――FSP / 千野栄一

■耳目抄*167
  記憶と連想 / 竹西寛子

■オーヴンからの手紙*最終回
  ベーグル、越境する。パン。 / 明坂英二

■詩
  墓標 / 安藤元雄
  愛の物乞い / 阿部日奈子
  アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)
  オノマトペア / 宋敏鎬

追悼=サミュエル・フラー
  サミュエル・フラー怒る / サミュエル・フラー [聞き手・構成=山田宏一]
  「励まし」 としてのサミュエル・フラー / 吉村和明

特集*アントニオ・タブッキ  現代イタリアの作家たち

【来日記念】
魂の国境を越えて / アントニオ・タブッキ+須賀敦子 (訳=岡本太郎)

【答える!】
密輸業者=タブッキ 新作 『ダマセーニュ・モンテイロの失われた首』 をめぐって
 / アントニオ・タブッキ [聞き手=アルヌー・ド・リエードケルク] (訳=後藤敏郎)
小説はどこへ行く? / アントニオ・タブッキ (訳=橋本勝雄)

【初期短篇】
マドラス行きの列車 / アントニオ・タブッキ (訳=芝田高太郎)

【論文】
風景をわたる子ども フェルナンド・ペソア論 / アントニオ・タブッキ (訳=大辻康子)

【エッセイ】
新しい世紀末文学 / 菅野昭正
タブッキ幻想 / 池内紀
約束履行 / 井坂洋子

【タブッキを読む】
リスボンからの電話 / 澤田直
誰のものでもない白い街 タブッキの憂鬱、あるいは異名という引力圏 / 杉田敦
『供述によるとペレイラは・・・・・・』 における物語構造と心理力学
 / ブルーノ・フェッラーロ (訳=望月紀子)
天使の黒い翼 タブッキとソフリ裁判の闇 / 堤康徳

【短篇アンソロジー】
~イタリア現代作家ガイド カルヴィーノからタブッキまで / 編=和田忠彦
   ドール・ハウス / サンドラ・ペトゥリニャーニ (訳=大辻康子)
   天国はもうない / ジャンニ・チェラーティ (訳=橋本勝雄)
   エミリア街道の静寂 / ダニエーレ・ベナーティ (訳=橋本勝雄)
   インド、十月の手帖 / エルマンノ・カヴァッツォーニ (訳=和田忠彦)
   おまえたち、いないのかい? / シルヴィア・バッレストゥラ (訳=大辻康子)
   アンドレアという名の亡霊 / ルイジ・マレルバ (訳=林直美)

   透視図――イタリア小説のいま / 文+作図=和田忠彦

【イタリア文学の現在】
軽きをもって貴しとなす マレルバの場合 / 古賀弘人
チェラーティの変貌 / 竹山博英
サポーレ・サペーレ / 高山宏
ダリオ・フォーと現代イタリアの劇文学 / 高田和文
イタリアの文学と映画 映画、原作、脚本家をめぐる覚え書き / 林直美
イタリアの若い詩人たち スカリーゼとカヴァッリ / 芝田高太郎

【アンケート】
私のおすすめ 未邦訳イタリア文学の本~
   四方田犬彦 望月紀子 堤康徳 岡本太郎

■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] イーストヴィレッジに冬がくりゃ / 角村隆
[フランス] 記憶のための裁判 / 椎名亮輔
[ドイツ] 石の人々 ツォエー・イエニー処女作 / 園田みどり
[スペイン] スペイン小説、九七年の話題作
         A・ムニョス・モリーナの 『満月』 とR・モンテーロの 『ロンバルの娘』 / 坂田幸子
[ロシア] レニングラードのフォークロア オレグ・グリゴーリエフ / 鈴木正美
[中国] 大理・白ペー族から出てきた天才舞踏家 / 藤井省三
[幻想通信――電脳幻影不思議箱] CD‐ROMで語学の修得 / 大瀧啓裕

■映画の現在
  眼差しのレッスン / ロビー・ミュラー [聞き手=鈴木布美子]

特別掲載
  北京秋天・一九九七年 / 中村稔

■荷風の永代橋*9
  美人 山の如し / 草森紳一

■遠い街
  珈琲と馬鈴薯 / 堀江敏幸

■われ発見せり
  ワインの肴に 『耳袋』 / 高遠弘美