定価1,361円(本体1,238円)
発売日1999年12月
ISBN978-4-7917-0052-3
■トポス/アンチ・トポス*9
アンチ・トポスとしてのJCO臨界事故 / 越智道雄
■ア○ス*21
掘る / しりあがり寿
■詩
別宇宙化を注視して アレクサンドル・ソクーロフさん 島尾ミホさんに / 吉増剛造
あろ男 / 佐々木幹郎
明日になれば / 佐々木浩
瞬きのあと / 内野りんな
作品五篇 詩集 『水の上の落葉』 抄 / 井上究一郎
特集*ミステリ・ルネッサンス
【ミステリ作家の告白】
トリックという〈外部〉 / 法月綸太郎+奥泉光
小説の構造、版面の唯物論 / 京極夏彦 [聞き手=佐々木敦]
女たちの孤独な戦い / 桐野夏生 [聞き手=小倉虫太郎]
身体に刻まれた 「魂」 / 高村薫 [聞き手=巽昌章]
論理は騙る / 麻耶雄嵩 [聞き手=巽昌章]
本格ミステリ vs ファンタジー / 殊能将之 [聞き手=小谷真理]
殺す理由、殺さない理由 / 高見広春 [聞き手=可能涼介]
【〈事件〉の現場】
「新本格」 作家との邂逅 / 笠井潔
もっと絢爛に、もっと悪辣に / 栗本薫
渦中にて / 竹本建治
ミステリー嫌いの〈謎解き〉愛憎 / 三浦俊彦
【ミステリという〈謎〉】
類推の誘惑と幻の境界線 / 巽昌章
伝統の二重帝国 / 千街晶之
極私的九〇年代女性探偵総括 / 若竹七海
【自壊する〈密室〉】
探偵=国家のイデオロギー装置 / 絓秀実
メタ密室と命名の身振り ポー、ラカン、清涼院流水 / 斎藤環
越境する知性 理系ミステリーの背後にあるもの / 湯川薫
【資料】
~戦後ミステリ・ガイド 本格を支えた20人~
鮎川哲也 / 巽昌章
泡坂妻夫 / 神命明
岡嶋二人 / 田中博
笠井潔 / 神命明
栗本薫 / 神命明
佐野洋 / 杉江松恋
島田荘司 / 田中博
高木彬光 / 末國善己
竹本建治 / 田中博
辻真先 / 神命明
土屋隆夫 / 巽昌章
都筑道夫 / 田中博
天藤真 / 末國善己
中井英夫 / 末國善己
仁木悦子 / 末國善己
西村京太郎 / 杉江松恋
松本清張 / 杉江松恋
山田風太郎 / 末國善己
山村美紗 / 不来方麻衣子
連城三紀彦 / 不来方麻衣子
■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] 恋に抗するエリザベス / 本橋哲也
[フランス] 陰画ネガとしての小説 ジャン・エシュノーズ 『ぼくは出ていくよ』 / 谷昌親
[ドイツ] こんなノスタルジアがあるなんて トーマス・ブルッシヒの長篇 『ゾンネンアレー』 / 園田みどり
[ドイツ] 精緻なカオス!? フォーサイスの新作 『エンドレス・ハウス』 / 副島博彦
[メキシコ] 国境の上で / 安藤哲行
[ラテンアメリカ] ブエノス・アイレスのボルへス / 内田兆史
[インド] 世界は映画のために シャンカル 『ジーンズ 世界は2人のために』 / 野中柊
[ロシア] 民衆のための 「ソ連文化」 V&N・チェルカーシン / 鈴木正美
[中国] 横浜の 「バス停」、パリの高行健 / 飯塚容
■今月の作品
雨森沈美 鷲尾郁 蓮岩千夏 松原牧子 鈴木博美 / 選=入沢康夫
■ユリイカ1999年 総目次
■われ発見せり
このうえ、パパまでもか! / 片岡直子