定価1,361円(本体1,238円)
発売日1999年8月
ISBN978-4-7917-0048-6
■トポス/アンチ・トポス*5
“小渕る” トポス、“おちぶる” 反トポス / 越智道雄
■耳目抄*182
姫林檎の向こうに / 竹西寛子
■ア○ス*17
蚊 / しりあがり寿
■詩
当たり前の思考 / 鈴木志郎康
いい気な妄想 / 中江俊夫
ちさ / 吉田文憲
所属 / 入江田吉仁
特集*ヘミングウェイ 生誕100年記念特集
【本邦初訳】
『ヘミングウェイ・トロント時代』 より / アーネスト・ヘミングウェイ (訳=伊藤菜摘子)
ヘミングウェイ書簡集 / アーネスト・ヘミングウェイ (訳=小笠原亜衣)
【素描ヘミングウェイ】
アメリカ性ということ ヘミングウェイ生誕百年に憶う / 大橋健三郎
「表徴的人間」 の生と死と / 佐伯彰一
移動し続けた作家 / 川本三郎
【回想ヘミングウェイ】
わが人生の師、ヘミングウェイ / リリアン・ロス (訳=小笠原亜衣)
昼下がりの生活 / ロバート・エメット・ジナ (訳=奥村直史)
ヘミングウェイとの午後の語らい / エドワード・スタフォード (訳=比嘉美代子)
【作家という人生】
淋しいアメリカ人の肖像 / 藤原新也 [聞き手=今村楯夫]
【その時代と作品】
少年時代のヘミングウェイ神話 / 前田一平
ヘミングウェイと詩と詩人たち / 飯野友幸
不能であることの希望 『日はまた昇る』 を読む / 小谷野敦
変貌する一九三〇年代のヘミングウェイ 停滞、あるいは饒舌という自己防御 / 島村法夫
ヘミングウェイと 『エスクァイア』 「男性消費者雑誌」 という弁証法、そして一九三〇年代 / 長谷川裕一
【遺作をめぐって】
スペインのように見えた、でもそこは / 管啓次郎
ヘミングウェイのジェンダー / ロバート・スコールズ+ナンシー・カムリー (訳=中村亨)
曙光の一条 新たな遺作 True at First Light / 今村楯夫
【新たな読みを開く】
「横たわること」 と 「動けない足」 ヘミングウェイの身体論 / 小林昌廣
ヘミングウェイ・アレルギーとフェミニスト・アプローチ / 吉田迪子
【資料】
ヘミングウェイ年譜 病気・怪我とテクスト / 編=新関芳生
ヘミングウェイ著作一覧 / 編=千葉義也+新関芳生
■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] 非情のギャグ・アニメーター 『テックス・エイヴリー 笑いのテロリスト』 / 木原浩勝
[フランス] フランシス・ポンジュの干し無花果 リテラリテをめぐって2 / 彦江智弘
[ドイツ] ドイツ映画を変える男 トム・テュクヴェア / 瀬川裕司
[イタリア] マルコ・ロドリの犬の世界 / 堤康徳
[ラテンアメリカ] 描かれたメキシコの百年 フエンテス 『ラウラ・ディアスとの歳月』 / 安藤哲行
[ロシア] ロシア歌謡史の試み / 鈴木正美
[中国] 演劇の 「リアリズム」 をめぐって 日中演劇人シンポジウム / 飯塚容
[幻想通信――電脳幻影不思議箱] 未来の図書館オカルト版 / 大瀧啓裕
■特別掲載――エグゾティスムの系譜
Strangers in Paradise 二〇‐三〇年代のバリをめぐる旅 / 鈴木布美子
■今月の作品
坂本啓士 北野丘 松原牧子 朽木三助 宮原結 / 選=入沢康夫
■われ発見せり
ある少年のこと / 太田愛