定価1,361円(本体1,238円)
発売日1999年6月
ISBN978-4-7917-0046-2
■トポス/アンチ・トポス*3
都知事選と無党派層のモンタージュ合成 / 越智道雄
■耳目抄*180
古典鑑賞あるいは古典論について / 竹西寛子
■ア○ス*15
スキップ / しりあがり寿
■詩
われ待つ故にわれ在り / 藤富保男(絵も)
内部を汚染された男の / 谷内修三
死語 Tさんに / 谷郁雄
The Wasteless Land. / 田中宏輔
モーの世界 / 髙倉裕加
■小特集=音楽の現在を語る
音楽は戦争を止めることができるか
/ フレデリック・ジェフスキ+高橋悠治 [司会=大里俊晴 訳=由良克樹]
ミュージック・コンクレートの50年 / ピエール・アンリ [聞き手=椎名亮輔]
アメリカ音楽の記憶をたどって / ジム・オルーク [聞き手=岸野雄一]
特集*村山槐多
【全集未収録作品】
魔童子伝 / 村山槐多
絵馬堂を仰ぎて / 村山槐多
【槐多に出逢う】
槐多をめぐって / 粟津則雄
槐多と心平 / 入沢康夫
赤絵具をしぼる男 / 安藤元雄
【書いた・描いた・KAITA】
濃こき血ち人びと槐多の格闘 / 高橋睦郎+酒井忠康
疾走「槐多」を追って / 窪島誠一郎
火だるま槐多 疾風怒濤の青春記録 / 荒波力
【時代の思潮の中で】
血染めのラッパ吹き鳴らせ 村山槐多の短い生涯について / 長谷川龍生
槐多の時代 / 鈴木貞美
放尿する槐多 夭折の現象学 / 小林昌廣
【KAITAを読む】
タレカ尿スル / 東俊郎
槐多、エフェメール、天子(使)の囁き / 吉田文憲
村山槐多の探偵小説 江戸川乱歩からの視角 / 浜田雄介
【カイタ・フィギュラティーフ】
村山槐多の自画像 / 酒井哲朗
「研究所だより」 から 「アマチュア=画家」 と美術雑誌読者の世界 / 五十殿利治
【資料】
槐多伝 / 原田光
槐多メモワール 同時代の証言者たち
山本鼎 高村光太郎 小杉未醒 山本路郎 水木伸一
柳瀬正夢 山崎省三 林達夫 京一中大三会
[図版構成] 「世界は赤だ」
■ワールド・カルチュア・マップ
[イギリス] 再審としての演劇 ノートン=テイラー 『正義の色合い』 / 本橋哲也
[フランス] 記憶を招き寄せる空虚 パトリック・モディアノ 『名もなき女たち』 / 谷昌親
[フランス] エグゾティスムを超えて ヨシ笈田演出のオペラ 『カーリュー・リヴァー』 / 笠羽映子
[ドイツ] 世紀転換期のヴァリエテ・ダンサー / 副島博彦
[ラテンアメリカ] フェイントの妙 セサル・アイラ 『夢』 / 安藤哲行
[ロシア] 通りを行く声たちから詩は始まる ゲンリフ・サプギール / 鈴木正美
[中国] 困難な選択、選択の困難 章明監督 『沈む街』 / 小倉虫太郎
[香港] サービス産業の街の青春像 Citizen Hong Kong と 『メイド・イン・ホンコン』 / 藤井省三
[香港] 香港新浪潮○電視係好勁○ 香港ニューウェイヴのTVはスゴイ / 四方田犬彦
[幻想通信――電脳幻影不思議箱] パルプ・マガジンのCD‐ROM化 / 大瀧啓裕
■塔の眺め*5
垂直のメディア・平面のメディア / 細馬宏通
■今月の作品
雨森沈美 宮原結 高亦綾太 谷中満 / 選=入沢康夫
■われ発見せり
秘密の花園 / 水原紫苑