定価1,361円(本体1,238円)
発売日1999年5月
ISBN978-4-7917-0045-5
■トポス/アンチ・トポス*2
対抗経済圏としての日米のコミューン / 越智道雄
■耳目抄*179
春の彼岸 / 竹西寛子
■ア○ス*14
鉄のオリ / しりあがり寿
■詩
油滴 ――亡き清水康雄さんへ / 飯島耕一
越境 / 安藤元雄
アナグラム人名図鑑 / 石津ちひろ(文)+宇野亜喜良(絵)
郵便局まで / 早坂類
特集*モンスターズ!
【文化という怪物】
怪物文化(七つの命題) / ジェフリー・ジェローム・コーエン (訳=上岡伸雄+田辺章)
胸に手を当てる / 荻野アンナ
来るべき 『ポップ・モンスター論』 のための覚書 / 風間賢二
畏怖と憧憬 神話・科学・無意識の怪獣 / 長山靖生
【創作】
掌篇集 怪物誌 / 井上雅彦
【怪獣映画を読む】
パラダイム・ロスト カオス、ミルトン、『ジュラシック・パーク』 / ハリエット・ホーキンズ (訳=大串尚代)
もうお伽噺ではすまない / 小谷真理
トラウマ・フラッシュバック・ゴジラ ナショナルな想像力についての一試論 / 梅木達郎
怪獣は東京を目指す 怪獣映画における都市 / 唐沢俊一
【怪物を演出する】
ガメラ vs ゴジラ / 金子修介+塚本晋也
怪物映画論講義 / 高橋洋
『ガメラ3』 を観る / 木原浩勝
【ニッポンの戦後と怪獣】
怪獣たちの黄昏 異形のものの系譜 / ヤマダ・マサミ
ピノキオとしてのウルトラマン / 元山掌
【エッセイ=怪獣のいる暮らし】
異界、そして異形の者をめぐる記憶 / 太田愛
朦朧体カネゴン / 神谷僚一
「怪獣女」 って誰? / 土屋梨影子
【遍在する怪物】
キメラの音楽 / 巽孝之
メディア怪獣サベツ登場 日米TV怪獣比較発生論 / 高尾直知
「怪物」 の物語 / 新谷尚之
【怪物たちの来歴】
怪物 : 事例研究 / ロレイン・ダストン+キャサリン・パーク (訳=香月揺)
モンストラスな怪物たち シェイクスピア演劇における異種混淆 / 本橋哲也
怪物は告白しうるか? ターナー、バンカー、ホーソーンにみる南北戦争アンテベラム前期の犯罪体験記 / 白川恵子
■ワールド・カルチュア・マップ
[アメリカ] ギャディスの遺した自動ピアノの調べ / 木原善彦
[フランス] リテラリテ、あるいは 「詩の危機」 の行方 / 彦江智弘
[ドイツ] 新世代はひたすら〈娯楽〉をめざす 第四九回ベルリン国際映画祭 / 瀬川裕司
[イタリア] 鰐の棲む川 / 堤康徳
[ラテンアメリカ] ダンディの死 ビオイ=カサレス 『ささやかな魔法』 / 安藤哲行
[ロシア] 軽やかなるロシアの狂気 犯罪がもっとも現実に近い国の探偵小説 / 毛利公美
[中国] 言語遊戯の演劇 過士行の新作 『罵詈雑言の街』 / 飯塚容
[幻想通信――電脳幻影不思議箱] 手づくりソフトへの道 / 大瀧啓裕
■特別掲載
ミドル・テムプル・ホールの一夜 / 中村稔
■塔の眺め*4
覗かれるパノラマ / 細馬宏通
■今月の作品
鈴木博美 雨森沈美 うざとなおこ 関本昭太郎 徳永千砂子 / 選=入沢康夫
■われ発見せり
われ(遊郭を)発見せり / 小谷野敦