定価1,174円(本体1,068円)
発売日1996年2月
■追悼=E・レヴィナス
エマニュエル・レヴィナスを偲んで / 西谷修
知恵と懐疑への懐疑 / 合田正人
■歩行と思索
量子力学のイデオロギー 3 理論と身体 / 佐藤文隆
企業という疑似共同体と情報化との矛盾 コンピュータがハイジャックされるとき / 岩谷宏
■ヨーロッパ通信
反抗する民衆が町に出るとき 再生するフランスの社会運動 / コリン・コバヤシ
特集=精神医学のフロント
【討議】
精神病理学とオートポイエーシス / 木村敏+花村誠一
【生物学的精神医学】
精神医学の実証主義的展開 / 仙波純一
分裂病の病因論 精神科遺伝学の知見から / 南光進一郎
心の病気と脳障害の間 認知障害の重要性 / 丹羽真一
精神症状の計量 / 中村道彦
【歴史】
生理学的心理学の誕生 バイオサイコロジー史序説 / 高砂美樹
【インタヴュー】
現存在分析からシステム論へ / W・ブランケンブルク [聞き手=花村誠一+河本英夫]
【理性のトポス】
理性と薬剤 ホルモンと若がえり : 内分泌治療の発展
/ フランソワ・ダゴニェ (訳=秋本倫子 解題=金森修)
ホモ・ホリビリス / 金森修
【タクソノミー】
現象学的診断と基準学的診断 この両者は相反するのか相補的であるのか?
/ アルフレッド・クラウス (訳=角田京子)
心のイメージ / マイケル・I・ポズナー+マーカス・E・ライクル (訳・解題=池田和彦)
性格・精神疾患研究のヒストリーとタクソノミー / 溝口元
精神医学における操作的診断基準 論理的経験論との関わりに即して / 朴光則
【バイオポリティックス】
精神鑑定の陥穽 ビリー・ミリガンは多重人格者か? / 中谷陽二
精神遅滞の指標としてのIQの性質
あるいは徹底的に反生理学的な人間理解としてのメンタル・テスト / 佐藤達哉
■連載――論理の構造 第二期 「思考の原理」 第64回
推理についての考察 9 / 中村元
■研究手帖
マルクスの 「科学」 / 小沢秋広