定価1,281円(本体1,165円)
発売日1997年3月
ISBN978-4-7917-1014-0
■特別掲載
シモーヌ・ヴェーユのギリシア プラトンの〈洞窟〉を転移する / 冨原眞弓
■歩行と思索
疎外されつづけるコンピュータ 人の分身でありながら、であるがゆえに / 岩谷宏
■特別掲載
反復強迫としての時間 大森哲学への批判と共感(承前) / 伊藤勝彦
特集=フーコーからフーコーへ
【討議】
フーコーからフーコーへ / 石田英敬+小林康夫+松浦寿輝
【フーコー】
装置とは何か / ジル・ドゥルーズ (訳=財津理)
われら、快楽を知らぬ者たちのために / 金森修
彼らはサラゴサで何を見てきたか 理性・きまぐれ・狂気 / 與謝野文子
【暴力と人種主義】
人種の言説/階級の言語 ブルジョワ的身体と人種的自己を育成する
/ アン・ローラ・ストーラー (訳=河村一郎)
かくも脆いこのとき フーコーと暴力のアクチュアリテ / 水嶋一憲
【社会】
安全性の装置 権力論のための一考察 / 市野川容孝
一九世紀の社会統制における〈社会防衛〉と〈リスク〉 / 重田(米谷)園江
【抵抗】
フーコーとフランクフルト学派 / 桜井哲夫
Le pli――カントの残した断絶=傷 / 柿本昭人
フーコーの現象学 「解釈」 をめぐって / 慎改康之
【哲学】
監禁恐怖 思考とその外 / 田崎英明
沈黙から言表への 「中断器」 として 〈監獄情報グループ〉とフーコー / 松葉祥一
フーコーと現代中国の対話 / 緒形康
懸命にゲイになること 主体、抵抗、生の様式 / 河口和也
【ディスクール】
言説的実践、語るがままにさせること 六七年の発言から / 澤野雅樹
船の行方 「主体と権力」 再読 / 山本学
イリイチとフーコー セクシュアリテをめぐって / 桜井直文
【歴史】
フーコーとヴェーヌの歴史観 / 大津真作
継承と断絶 フーコーとニューヒストリシズム再考 / 末廣幹
■研究手帖
意図とダイナミクス / 三嶋博之